HERE, NOT SOMEWHERE...Hiroyuki Morikawa

 

 

梅の香り - 2004年03月06日(土)

日中、ポカポカ暖かくて、とても良い天気でした。

そして、家の近くでは、梅の花がちらほら咲き始めていました。

お日さまがとてもきれいで、着ていたセーターを脱いで、
ブラウス一枚になり、ほのかに梅の香りを感じている。

そうした中で、あることを思い出していました。

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僕は幼稚園での生活がとてもとても楽しかったことを覚えています。
その時の担任の先生はちょうどその年度から新しくきた人だったのですが、すごく優しくて、明るくて、良いお姉さんのような先生でした。
その頃の僕は、今の自分からは想像出来ない位に(笑)、活発で元気な男の子で、スポーツが大好きで、、、という感じでかなり存在感のある男の子であったようです。そんな園児であったので、先生からも沢山かわいがってもらえて、大の仲良しでした。

ちょうど、今くらいの季節の時の卒園式の日、先生と最後のお別れの時のこと。
最後に一緒に写真を撮った後、
先生は急に大粒の涙をこぼしながら僕をずっと長い間抱きかかえてくれていました。
まだ、とても幼かった僕には、
その感情がちゃんと把握できていなかったと思いますが、
先生のあたたかい涙の温度の感触や、となりで母親もその光景を見て涙している姿など、今でもはっきりと覚えています。
そしてその日の帰り道、お日さまがきれいで、梅の花が沢山咲いていたことも。

今になって、思い返してみると、あの頃小さな小さな男の子だった僕に対して与えてくれた、かけがえのない大きな大きな優しさ、その存在は、間違えなく、今の僕の大きな支えになっているのだと思います。

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春を感じさせる、ポカポカしたお日さまに照らされながら、
スッー、と梅の香りを感じた今日の昼下がり、
昔のことを思い出して、
ちょっぴりセンチメンタル(笑)な気分になっている自分がいました。

こういった感覚はいつになっても持ち続けていたいものです。




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