散歩主義

2003年05月19日(月) 文庫本主義者

サイトの運営をしていると、トップページがなんだか週刊誌の表紙のような感覚になる。時々差し替えて、その時いちばん見せたい画像を貼りつけるわけだ。
今は薔薇。特に年一度しか咲かないものもあるのでそれを集めている。犬とか猫とか大好きな仲間もよく出てもらう。で、京都の風景は実は意図的に載せないようにしてた。観光ガイドみたいだから。それでも「これはいいでしょ」というのは載せていたけれど。

「家の者」にも「あんたのHPというのは詩のサイトとちゃうんか」と鋭く覚醒を迫られつづけているせいもある。その実、猫や犬の写真を載せろと脅すのもこの人だ。この人の読書量はおそろしく、ぼくの比ではない。時間が空いた時は必ず手には文庫本がある。「文庫本主義者」で、新刊のハードカバーはまず読まない。それをよく買うぼくは「馬鹿だ」そうだ。

海外ミステリーが主でほとんど読破してるんじゃないかな。ずっと日本のものは嫌だと言ってたんだけど、読むものがないので読みだした。こちらはミステリーではなくて生き方が面白い、ということで白洲正子さんを全部読破。それがこちらに回ってきたというわけだ。(読んでびっくり、こんな人がいたんだ。)
そういうふうにある一人の作家を決めたらその人の文庫本を徹底的に漁る。全部読みきる。白洲さんだけは例外中の例外で稀少本のハードカバーまで揃えたけれど。

読み切っていくその集中力たる傍で見ていて、げに恐ろしい。早いのだ。
そうやって制覇してきた「最近」の例だと、宮部さん、桐野さん、乃南さん、あと誰がいたっけ…。宮尾さんも徹底的に読まれてしまったナー。こういう人なので批評も恐ろしい。ほんとうに恐ろしい。ここに書けない。

その人が何をどうしてしまったのか江國香織さんを徹底的に読み出したのだ。何故だ!!どうも彼女の山本周五郎賞を受賞している本を発見したせいのようだ。「泳ぐのに適切でも〜」という本はじめ何冊かを仕入れている。ふむふむとよんでるけれど、根がミステリーだからねー。

実はこのひとのフェバリットは吉行淳之介なのだ。ぼくが読みだしたのも「これを読め」と命令されたからで、読んで…そして…はまってしまった。
で、詩集は読まない。こないだ堀口大学の詩をげらげらと大笑いして読んでいたが…。恐ろしいよー。
ゴザンス本についても鼻で笑われてしまった。くっそぉーーー。あ、一人だけこのひとが「よさそうやんか」といった詩人がいた。井坂洋子さんだ。
ぼくが婦人公論に向かったのは、そこに端緒がある。めずらしく好きな詩人が一致したのだ。

ところでこの人に見つからないようにこそこそとハードカバーをもとめようとしている。「高瀬川」平野啓一郎さん。これは立ち読みして、ひっかかってしまった。
なんとか…。

「それにしてもあんたは本を読まんなー」これがぼくに対するこの人の口癖である。
「それでは詩は書けんで」これも。おかげでがんばって書いてますが、ね。


 < 過去  INDEX  未来 >


にしはら ただし [MAIL] [HOMEPAGE]