NHK・BSハイヴィジョンで「マルタの猫」というドキュメンタリーを見ました。その首都は人口15万人の所に猫が50万匹いるといいます。地中海の温暖な島。そこでの人の物語と猫の物語。人の数だけ、猫の数だけの物語があって、それらがタペストリーになって時間が過ぎていきます。
「プリンス」と呼ばれる、1日中猫の世話をしている男性が登場しました。朝から晩までずっとポイントを変え移動しながら、野良猫に餌をやりつづけているのです。猫以外にはなにもないのです。「マルタ猫協会」の獣医さんが「彼は人生を猫に捧げたんだ」と。
ほかにも島の人たちの人生と猫の物語が、クロスし、並行し、静かで…とても小さいけれど心を射抜くほど輝いていて…。 それを見ていて、詩を書きなおすことにしました。 …美しい絵を描いてみようと思います。
マルタ島はイタリアのシシリー島のさらに南。本国から遠く離れているけれど、かつてのイギリス領です。ですから言語は英語。1964年に独立しました。しかし陽射しは地中海のど真ん中なので強いですね。。影がとても濃いのが印象的でした。だからかもしれないけれど番組ではポルトガルの歌姫テレーザを擁するマドレデウスの音楽が流れていました。「海と陽射し」はかれらの歌の大事な要素なのです。
マドレデウス…ヴォーカル、ギター、ギター、チェロ、アコーディオン、キーボードの編成。ぼくも2枚もっています。そのうちの1枚、ヴィム・ベンダースの映画「リスボン物語」のサントラ(全曲がマドレデウス)を聴いています。
小さいけれど射抜くほどの輝き、哀しく力強い声、光が強く影が濃い風景、うらはらに濃い藍の紗がかかった部屋の中での演奏。その緊張の糸の強さ。
静寂の島の風景にぴったりと寄り添うような音楽です。
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