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2004年11月08日(月) さかだち一ヶ月

酒を飲まなくなって、一ヶ月が経った。

ほんの3ヶ月前、医師に飲酒量を尋ねられたとき、僕は答えた。

「ビールにすると、平日は2リットル、休日は5リットルくらいですかね」

ほとんどアル中である。
かつての僕は就寝前には必ず1リットル程度のビール、もしくは200ミリリットル程度のウィスキーを飲んでいた。
休日は朝起きてすぐにビールを飲んでいた。
休日は、一日中酩酊状態だった。
故中島らも風に言えば「緩慢な自殺」、「消極的な自殺」なのかも知れない。
ま、僕は仮に銃やナイフを突きつけられて脅されたら、靴でもなんでも舐めて命乞いをするような人間だけど。

3ヶ月前から少しずつ飲酒量を減らし、1ヶ月前からは一滴の酒も飲んでいない。
完全に断酒しようとしたわけではない。
ただ、節酒しようと思っただけだ。

平日2リットル、休日5リットルはいくらなんでも飲み過ぎだろう。
ビールを買いにいくだけでも大変だ。
ケースで買ってきてもすぐになくなる。
ビールは重くて買いにいくのがあまりにも面倒なので、ウィスキーに変えた。
ウィスキーですらすぐになくなるので、2.7リットルのペットボトルのウィスキーを飲んでいた。
僕は酒の銘柄にはこだわらない。
あまりにも飲酒量が多いので、いちいち銘柄になどこだわっていられない。
立派なアル中予備軍である。
いや、アル中だったのかもしれない(医師の診断によると肉体的にはアル中ではない。酒を飲まなくても大丈夫なところを見ると精神的依存もないみたい)。

かつての僕は、酒なしではとうてい眠ることができなかった。
仕事柄、アタマが興奮した状態で深夜に帰宅する。
帰宅時間が深夜なので、睡眠時間の確保のためには、すぐに眠らなくてはならない。
だけど、脳は興奮しており、覚醒状態である。
僕は、大量の酒を一気に飲み、一気に酔っぱらって強引に眠っていた。
酒を飲んで眠ると睡眠は浅くなる。
午前3時に帰宅して、午前4時に就寝。
起床時間は午前7時。
睡眠時間3時間しかなく、しかも飲酒のために睡眠は浅い。
僕の肉体は少しずつ壊れていった。
そして、いつの間にやら眠る際だけではなく、一日中酔っぱらっているようになった。

今は、酒をマイスリーに変えて眠っている。
脳が覚醒している状態、っていうのも結構良いものだ。
医師は僕に「日本で大麻が合法だったら良いんですが・・・」とか言っていた。
僕は覚醒し過ぎていて、ダウナーが必要なのだそうだ。
僕は、放っておけば勝手にアッパーになる。
ドーパミンが勝手にじゃんじゃん出てくる。
鬱の逆、慢性躁状態。

酒は意外と簡単に辞める事ができた。
禁煙よりもずっと簡単。
禁煙も何度も成功してるけど・・・。

アル中ではないようなので、飲みたくなったら飲もう。




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