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2003年07月19日(土) カネはいらん、休みをくれ

最近、必要以上に働いている。
3連休も仕事である。

言っておくが、僕のプロジェクトがハマっている、のではない。
僕のプロジェクトは「俺様の完璧なプロジェクトマネジメント」により、何の問題もなく順調に進んでいる。

現在、僕は5つのプロジェクトを同時に並行して進めている。
僕の会社では1つのプロジェクトに専念することになっているので、相当イレギュラーである。
5つもあれば、毎日ピークである。
平日だけではどうにもならないので、休日でさえ完徹。

プロジェクトを軌道に載せても載せても、次から次へと、新しい仕事が持ち込まれる。
人がいないのかよっ?

人がいないのです・・・。

世の中的にはコンサル不況と言われているが、忙しいところは忙しい。
仕事はさばき切れないほど大量にある。

今のコンサル不況は、いわゆる構造不況、需要と供給のミスマッチ。
世の中で必要とされているコンサルティング機能とコンサルティングファームが提供可能なコンサルティング機能の間にギャップができている。

コンサルティング業界のなかでも特に僕達のような戦略コンサルティング分野で、そのミスマッチは大きい。
戦略コンサルタントの持つ様々な手法のなかで、秘法みたいなものは何もない。
公開されていないテクニックなどは、ほとんどない。
戦略コンサルタントの強みは単に「アタマがいい」というだけの事。

「アタマがいい」などというのは単にレベルの問題であって、機能の問題ではない。
僕達のクライアント企業のなかに、「アタマのいい社員」がいれば、戦略コンサルタントなど必要ないのである。

「伝統的な戦略コンサルティング」は「伝統的な企業」の「伝統的な業務」にしか適用できない。
戦略コンサルタントは、最先端の経営手法に通じている、と反論するだろう。
よく考えろ、それらの「最先端の経営手法」は今までの延長線上にしかない。
リニアに進化してきたものであって、ブレイクスルーされたものではない。
クライアントは、もはやそんなものに高いカネを払わない。

その一方で、「伝統的な戦略コンサルタント」が対応できない仕事はいくらでもある。
「伝統的な戦略コンサルタント」が対応できない仕事は僕のところに回ってくる。

僕;「いやあ、もう僕、物理的に時間が取れませんよ」
パートナー;「じゃあ、こんなワケのわからない仕事、他にできるやつが誰かいるのかよ?」

と、いうことで連休だと言うのに、金曜日に入ってきた仕事により、朝6時までオフィスで仕事をしてました。
カネはいらん、休みをくれ。




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孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように

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