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2003年03月29日(土) 遠くなった高校野球

選抜高校野球をやっているせいで、NHKのイラク報道の時間が減った。
やはり、日本人にとっては高校野球は特別なのか。

子供の頃の僕にとって高校野球は身近な存在だった。
小学生の頃、夏休みになるとお弁当を持って、甲子園に通った。
高校野球の試合は甲子園の外野席は無料だ。
阪神間の子供にとって、甲子園は夏休みのいい遊び場だ。

僕の父は高校の野球部の顧問をしていた事があるせいか、春と夏の高校野球シーズンはTVで高校野球ばかりを見ていた。
幼馴染が甲子園に出るというので、バスを仕立ててみんなで応援に行った事もある。

僕が通っていた高校の野球部は地区予選の1回戦ですら何年も負けつづけているような弱小野球部だった。
それでも、学校で野球部の扱いは別格だった。
試合のある日は、授業が休みになって応援にいったし、野球部の生徒は授業への出席を免除されて、練習をしていた。

高校野球は日本人にとって特別な何かがあるのだ。

高校野球には、今は無き日本がある。
丸坊主の頭。
汗と努力と根性。
故郷ナショナリズム。
ノスタルジックな日本。
僕達が完全に忘れ去ってしまった何かがある。

きっと高校野球の選手達の素顔はイマドキの高校生なのだろうけれど、少なくともメディアを通じて見る高校野球選手は昔ながらの、高校野球選手だ。

今の僕にとっては高校野球はとても遠い存在だ。




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孤独に歩め 悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の象のように

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