99745..チェリー
麻薬探知犬のニュース
2008年05月29日(木)
最近、気になった、麻薬探知犬のニュース。。。



空港で、麻薬探知犬の訓練だったはずが…という、ちょっと怖いニュース。

麻薬探知犬の訓練で、お客様からの預かりの荷物(カバン)に大麻を入れたのだが、麻薬探知犬が見つけることができず、その場からスルー。
荷物は、そのまま、お客様の元に行ってしまった。(もちろん、大麻はカバンに入ったまま…。)

大騒ぎになり、乗客名簿を確認。
1人ずつに連絡を取り、無事、該当のお客様が見つかり、大麻は戻ってきた。



もちろん、そのお客様は『無実』なわけだけど、もしも…帰宅途中に、大麻所持で捕まってしまう可能性もあったわけだ。
大麻が、現実に自分の所持している、カバンに入ってるわけだから、現行犯になってしまうわけで…。
そう考えると、もしも自分のバックならば、あってはならない!って出来事だ…。



麻薬探知犬の訓練方法に、間違いはなかったのか?
そう思わずにはいられない。



以前、麻薬探知犬のことを、ニュースで観たことがあるのですが、

仕事犬の訓練は、訓練期間が終わり、実地任務となれば必要はない。と、素人は考えがちだが、

仕事犬は、デビューしてからも、日々、訓練の繰り返しだそうだ。

もちろん、現場で、荷物に大麻が入っている。という場面に遭遇することの方が少ないわけで。

カバンに大麻が入っていないことの方が多い毎日の繰り返しでは、麻薬探知犬が探すという行為自体をしなくなってしまう…。

例えば、訓練士が、わざとお客様のカバンや、靴下などに大麻を忍ばせて、麻薬探知犬に探させることを、毎日繰り返す。

(もちろんお客の了承を取ることが必要だが、自然ではなく、不自然な訓練方法になってしまうこともあり、犬にバレて、訓練にならないこともあるらしい…。)

この場合、あくまでも、成功で褒めて、訓練(1日の任務)を終えさせることが、大切!だそう。

(犬の自信に繋がり、仕事=楽しいもの、となる。訓練や仕事が、犬にとって厳しくて、辛いものではなく、あくまでも遊びの延長である。)



別に現場で訓練しなくてもいいじゃないですか〜、訓練施設ですれば?

または、特定のカバンに麻薬を入れておけば?(麻薬探知犬が逃しても、人間が把握でき、お客様の元に行ってしまう危険はない)

と、思われるかもしれないが…



犬は、人と場所の応用がきかない。という特性を持つ生き物。


例えば、毎日同じ訓練施設ですれば、そこでしか探せなくなるし、毎日同じ人やカバンの中に隠せば、それを特定して、数秒で、軽々と探し当ててしまう…。

これでは、実際の現地では、全く使えなくなってしまう。



犬は、人間が思うよりも、観察力に長けていて、頭がよい生き物なのです。



お仕事犬は、デモストレーションで、立派なお仕事姿を見せ物にする、猿回しでもないし、もちろん、あくまでも、現地で生かせる訓練を行わないと、意味が成さない。



こういうお仕事犬の訓練の複雑さ、難しさや訓練士の日々の苦労や四苦八苦を、何ら知らないニュースアナウンサーが、無知なコメントをしていたことが、残念に思えました…。

「訓練士が、自分の腕を見せびらかすために、現場で披露したかったんですかね〜。」と…。



私は、犬の訓練と、補助犬の訓練に、何年か関わってるだけですが、「すっごいかしこいですね〜。」と言われることに、むしろ違和感を感じてしまいます…。
あと、「おりこうに耐えて、かわいそうね。」とか、『特別な訓練をされた、特別な犬』と勘違いされたり。(もちろん特別な訓練をしているが、しつけの延長であり、あくまでも、『犬』であることに、変わりがないと私は思う。)



犬の訓練方法は、訓練士により、それぞれ方法の用い方が違うということも、社会ではあまり知られていなく感じます。

犬のしつけは、子育てと同じ。

どのように育てたいか?

私は、犬と共に楽しく過ごしたいし、人間社会で、共生していくには、しつけという方法は、必要だと思っています。
決してかわいそうとか、犬本来の本能を抑制してるわけではないと感じてます。

あと、しつけ=厳しいものではなく(怖い、叱られるから、いうことを聞く、という訓練方法ではなく)、

楽しくて、褒める方法で、自主的に、犬自身が学び、応用を生み出せるような、訓練して行きたい。

その方が、お互いがハッピーになれると思う☆
(毎日、しかめっ面で、叱ってるよりも、笑顔で暮らしたい。)



お外でくくられて、雨や雷や真夜中の暗闇の中、鳴いてる犬と、人間の側でいられる補助犬と、どちらが幸せだろう?

そんな究極な答えはないと思うけれど…。
(日本的には、今も、犬=番犬という観念があるみたいだし。それはそれで、家族に愛されることで、犬にとっての幸せはあると思う。)



とにかく、犬を飼うことは、もう1つの命を預る、ということだと思う。

犬は、自ら、人生を選べない。
子どもは、ある程度、大人になれば、親離れするけれど、犬は、死ぬまで、飼い主の元で暮らす。
飼い主によって、幸せか不幸せか決まってしまうんじゃないかな?



長々と、すみません…。
他に話題のニュースがある最近ですが、サラリと流されただけで、終わってしまったこのニュースが、気になってしまい…。。。



今週は、外来診察dayでした。
その話は、また後日書きま〜す。

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