| ∈電動車椅子。∋ |
| 2007年10月30日(火) |
去年に、リクライニングの電動車椅子の判定を受けに行ってから、早1年。 全くという程、話は進んでません…。
なぜならば、予算がないからです…。 電動車椅子の支給については、最低ラインの40万しか補助は認められなくて(うち1割は自己負担)、出た額は自己負担しなければならないのです。
業者さんと相談すると、リクライニング電動車椅子は、一番最低ラインで、70万くらいするんです(リクライニング電動車椅子)。 とても30、40万も、自己負担できなくて…。
電動車椅子については、当初は、簡易電動のリクライニング車椅子をする予定でした。 ですが、手動式のリクライニング車椅子に、ヤマハの簡易電動(手動式車椅子を電動化できる)にすると、車椅子のフレーム自体が持たなくて、最悪、乗車中に、壊れて、ひっくり返って怪我をした実例があるらしくて…。 業者さんも、賠償問題が出た以上、発売中止にしたそうです。
業者さんからは、リクライニングの電動車椅子ならば、簡易電動ではなく、きちんとフレームもしっかりした、電動タイプを勧められました。
でも、あくまでも、自分の家の車に(福祉車両ではない)、乗せられる重さで作りたいので、100キロ前後はある、電動車椅子は、無理。 また、家の中も、利用したいので、重量があると、床が耐えられない…。
なので、リクライニングはあきらめて、体幹保持機能を優先して、手動式車椅子で、フレームを作り、そこに簡易電動を取り付けることにしました。 これでも、手動式車椅子が、20万前後に、簡易電動ユニットが、40万近くします。
支給額の、40万にはとても納まらないよ〜(;ω;)
この電動車椅子でも、重さは、30キロ近くあり、自動車の後ろに積み上げるには、介護者に、かなりの負担が…。 それで、特に父の負担を軽減したいと、簡易電動ユニットのタイヤを、取り外しできるタイプを見付けました! これならば、自動車に、車椅子を積む時に、両輪を外して、収納すれば、かなり楽です。
ですが、この簡易電動ユニットは、60万もするんです。 車椅子本体と、簡易電動ユニットで、80万…。 自己負担40万も、とても出せません…(;ω;)
そこで、ちょっと小耳に挟んだのが、基準外給付という形。
個々の障害の状況により、基準に合わない場合は、基準支給額以外の範囲で、判定される場合も、あるとのこと。
例えば、車椅子のまま、座面が上下できる、車椅子のまま、立てるなど。 その方の、障害や生活状況により、本当に必要だと、判断されれば、基準外給付が認められることがあるらしいのです。
知らなかった…。
で、すぐに、問い合わせて、いろいろ電話を回されて、いろいろ人を回されて、
「私は、歩けるので、車椅子の違いさえ、わかりません。」 「手動式と電動の車椅子の違いは、何ですか?」
と、かなり初歩的なことも知らない、行政福祉担当者さん…。 ほんまに、頭が痛くなりました…。
何も知らないのに、説明しても、はぁ…ってわかろうともしないのに、
「財政難でして…。」 「障害者の方は、皆さん平等ですので、1人だけ、特別扱いするわけにはいかないんですよ。」
ばかり主張していた。
「10年以上、同じ電動車椅子に乗られている方もいますよ。」 には、ビックリしました…。 少なくとも、私の乗ってる電動車椅子は、5年が経ちますが、1回故障して、修理したし、バッテリーは2回交換したし、フレームも、すでに、歪んで、座面が斜めになってます…。
これを、あと10年乗れと?
それに、私のように、家の中も、外も、同じ電動車椅子に乗ってる人もいれば、外のみ、電動車椅子を利用してる人もいるでしょう。 利用状況によって、車椅子の耐久年数も、変わるはず…。
最後に、なんとか、話が通じる方に、電話を回してもらって、何とか、再判定を受けられることになりました。
医師に判定してもらい、どんな電動車椅子が適切か?支給について、再度、判定してもらいます。
でも、言ったんですけど… いつも見てもらってる、リハビリの先生ではなく、その日初めて会った医師に、10分くらいの時間で、私の障害の何がわかるのか?と。
私のリハビリの先生は、「一般タイプの、簡易電動車椅子は、乗るのは無理だ。」 「体幹がしっかり支えられないから、危険だ。」と言ってるのに、初めて会った医師からは、「大丈夫!乗れますよ!」と判定されたら、どうしたらいいんだろうか?
どうせならば、普段見てもらってる、リハビリの先生の意見が、反映されるシステムになって欲しいです。 あと、主治医の意見とか。
以前に、訪問看護師さんが、腹を立ててくれて、「在宅医の先生から、診断書みたいなの書こうか?」と、役所に問い合わせてくれたんだけど、「余計なことは、認められない。」「診断書を書かれても、判定医(車椅子を判定する医師)は、読みません。」と、我が家に役所から、電話が返ってきてしまいました…。 せっかくの、訪問看護師さんの好意が、「余計なこと」だと受け取られてしまったのですね…。 どうせならば、在宅医から、お忙しい中、訪問看護師さんが時間を割いて、問い合わせて下さったのだから、そちらに、電話返すのが、礼儀ではないでしょうか?
医療と福祉は、切り離されているように感じられるけれど、これからは、チームで、地域で暮らす難病や障害を持った人を、支えていくべきだと思います。 まぁ、財政難…と打ち出されると、何も言えないけれど…。
働いてないからと、これからも、肩身狭く生きて行かないといけないのかなぁ…。
皮肉にも、再判定を受ける施設は、私が入ろうと思ってる施設がある場所です。 建て直して、病棟は、かなり綺麗になったみたいですけどね…。
親も、いつまで元気かわからないし、私だって、いつ施設に入ることになるか、わかりません…。
さて、暗い話は、おしまいです。
再判定の当日は、なるべく、明るく話して、お互いに、人対人で、気楽に話し合えるといいなぁと思います。
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