99745..チェリー
ニュースを観て。
2007年10月25日(木)
薬害肝炎のニュース。
連日報道されていますが、どうして、人命がかかる危機的な…問題解決に、こんなに時間がかかってしまうのだろうか…と、思ってしまいます。

薬害肝炎については、前々から、言われてたことです。
3年前には、問題となる、血液製剤が納入された、病院名が、一斉告知されました。

私にとっても、他人事ではありません。
子ども時代に、足の腫瘍の切除手術をした時に、大量出血で、この血液製剤を使用したかもしれない…記憶が、両親にあったからです。

病院に問い合わせても、当時のカルテは、すでにありません…。

とりあえず、検査しなくちゃ…。
でも、あれから、難病を患い、いろんな検査をしてきた私。
きっと肝炎の検査もしてるはず。

と、思い、3年前に、地元の病院の主治医に尋ねました。

すると、ベタフェロンの副作用で、(前の採血してから←たまたま腰痛で、また2日後に採血しました)たった2日で、肝機能が3桁台まで、劇症的に上がった時に、もしかしたら…と、感染性肝炎も疑ったそうです。
その時の結果は、ノーマルでした。

たぶん、クローン病を発病してからや、腫瘍が再発して、再手術する時も、調べていただろうと思われますが…。

とりあえず、安心しましたが、人事ではありませんでした。


思い出せば、クローン病で入院していた時も、同室の方や、病棟の患者さんに、C型肝炎の患者さんが多くおられました。
専門医がいたからというのも、あると思うのですが…。

もしかしたら、あの血液製剤が、原因だったかもしれない…。

1人の患者さんは、「どうして、自分が、C型肝炎を患うことになったのか?わからない…。」と言い残しながら、50代という若さで亡くなりました…。

もしも、天国で、なぜ自分が、病気にならなければ、いけなかったのか?
その原因がわかったら、どんな思いをされるだろうか…。

でも、ご本人さんは、それさえ、知らされることなく、亡くなられてしまったのです。

そのことを考えると、胸が締め付けられる思いになります…。


私は、目の前で、見てました。
C型肝炎から、肝硬変から、肝癌になり、お腹が腹水で腫れ上がって、亡くなっていく…。
肝炎の影響から、糖尿病を合併されて、毎食時前の、血糖値測定に、インシュリン注射。
食後制限もあり、食べたいものも、食べられませんでした…。

そんな中でも、娘みたいに、私のことを可愛がって下さいました。

どんどん優しくしてくれた、周りの患者さんが亡くなられていく…。
こんなに、悲しくて、苦しいことはありませんでした…。


製薬会社から、当時の厚生省に、手渡されていた、患者の実名とイニシャル。
もしも、あの方々が、あそこに名前が載っていたら!
そんな思いがしてなりません…。


あれから、かなりの時間が経ってしまいました。
当時ならば、探せたであろう該当患者の存在…。
ですが、もう20年以上と経った現在では、容易に探せないと思います。
カルテは、5年で、廃棄されてしまいます。


この薬害肝炎について、もっと早く世論で、騒がれていれば…。
と、感じてなりません。

心当たりがある方は、早くに、検査に行くことができました。
早期に治療を始められれば、予後は違ったんだと思えてなりません。

ですが、まさか自分が…とも、思って調べられていない人も、多くいると思うのです。


原告として、実名で訴え続けられている20代の女性の方。
年齢が近いだけに、はきはきと答えておられる、カメラには、年齢以上の、しっかりとされた方に映し出される裏では、どれだけの悔しさと苦しみを、抱えて、今おられるのだろう…と思ってしまいます。

実名を出されたことは、必ず、無駄にはさせたくない!
と、私も一国民ながらですが…思います。

製薬会社のみならず、国には、しっかりと、賠償もして欲しいです。


私も、難病を患っています。
治験といって、まだ承認されていない治療法を、選択する場合もあるかもしれません。


患者は、信じて、受けるしかありません。

治療は、セカンドオピニオンに、自己選択する権利があると言いますが、では、治療を受けることを選んだ患者側に、全ての責任はあるのでしょうか?

利己や、自己保身を第一に、医療は行われるべきではありません。
なぜならば、人命がかかっているからです。

人の命以上に、重い物は、どこにもないはずです。


薬害エイズから、薬害肝炎…。
今後、こういった薬害問題は、決して起こらないように…と、願うばかりです。

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