日々の泡

2012年05月24日(木) 山本一力著「ほうき星」上・下巻読了

舞台は深川から始まる。絵師の黄泉とその妻で出産を控えたさくらは毎晩運動のため散歩をしていた。このところ、いつも夜空にはほうき星が現れた。やがて、さちが生まれる。さくらは、大店である土佐節屋の次女だった。さくらの母はこよりと言い、土佐の出身で珊瑚を商う家の娘だった。さちは、10歳になる前に父母を海難事故で失う。 さちには、うお金の幹太郎という幼馴染がいた。絵師・珊瑚の商いを天職と思うさちは、長じて幹太郎を慕うようになるが、両立は無理だと思い、幹太郎をあきらめる。やはりクライマックスはたまたま巡り合った捕鯨を生業とした土佐の人々のつてで土佐に行くところだろう。勇壮な鯨捕りの場面など、興味深かった。また何度も出てくる江戸の地震も、やはり最近以上だと思っていたが、昔から人々は地震と戦ってきたのだとしみじみ思った。


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