日々の泡

2012年04月15日(日) 村上春樹著「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」

ようやく暖かくなってきたので、母と美容院に行く。母がパーマをかけている間、カットだけの私は待合室で、書棚に有った本を物色した。この本は、何度か手に取ったことはあるが、写真集のような趣のため、少々物足りなく感じて読むには至らなかった記憶がある。アイル島とアイルランド島、2つの島のウィスキーをテーマにしての旅行記だ。アイルランドのホテルのたっぷりした朝食の皿の前でご満悦らしい著者の大写しの写真まで載っている。シングルモルトというのは大麦だけを蒸留したウィスキーらしい。他の物も混ざったものはグレイン。穀物という意味か? 

美容院は図書館からすぐ近くのため、予約していた本を取りに行く。先日読んだ本の前作である。ヨハン・テリオン「黄昏に眠る秋」楽しみだ。

実は、下記の読書録を既にアップしたのだが、どうあっても今日は村上春樹を書きたかったので、とりあえず。

谷崎潤一郎著「美食倶楽部」読み始め
大正時代の短編集。「病辱の幻想」を読む。神経を病んで、さらに歯痛のために臥している肥満の男が痛みのあまり見る数々の幻想。まずは音楽、続いて絵画の世界にさまようがやがて地震への恐怖に怯える。地震や津波について20頁も書いている。地震への恐怖は最近の物だと思っていたが、昔から人間は怯えて生きてきたのだ。それはともかく、秋の庭の描写はさすがに谷崎潤一郎で、美しいのだが、紅蜀葵を真っ赤な心臓のようだという表現はすごい。


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