| 2012年04月14日(土) |
パヴェーゼ著「流刑」味見する |
図書館で借りた岩波文庫。ひたすら題名に惹かれてのこと。若いころ、私は地球は私の流刑地なのだと思おうとした。そう思えば、全てが何という事はないような気がするのではないかと思った。本当の流刑地とはどのようなものか、ふと読んでみる気になったのだ。解説によると著者は反ファシズム活動の理由で逮捕されて南イタリアの僻村に7か月ほど流刑されたときの体験を綴った自伝的小説らしい。背後は山、眼前はイオニア海 私のイメージだと島だったのだが。「海辺に立つと、そこが彼の獄舎の4番目の壁のように思えた。」警察署長の言葉が面白い。「よろしいですよ。たとえあなたが泳ぎを知っていても」寛大である。私が描いていた流刑地とはかなり趣が違うようで、居酒屋で食事をとったりしている。パヴェーゼは私より50年前に生まれて、私が生まれる前に自殺している。
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