かっしーのつぶやき
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2007年08月04日(土) 腐女子の本懐

私の兄は以前からお話している通り筋金入りのヲタ男ですが、実は二つ年下の従弟もけっこうなヲタです。
たとえば兄が「田舎マッチョメカヲタ」ならば、従弟は「なんでも茶化し系ネットヲタ」とでも言いましょーか。
なんかそう書くと私の家族がとんでもない変人揃いみたいですがそんなことありませんよただのふつーの田舎のおうちですよ(半笑)。

で、本日、実家の母方の親類が集まった宴会で久しぶりに会ったそのヲタ従弟ですが。
夕刻、私に会うなり

「「地球へ…」見ないの「地球へ…」?」

と、せっつくように言うのです。
私が「いいよ他のふつーの人に悪いし」とかモゴモゴ言っているのに構わず彼は「地球へ…」を見始めたかと思うと、ウヒョウヒョ笑いながらこう言いやがりました。

「ダメだよー、今これ見なきゃ!この腐女子アニメ!見なきゃダメだよ、超ウケるってこの腐女子アニメ!」

…。

結局それからの30分間、私は彼が「地球へ…」を視聴しながら「うっわ腐女子腐女子、何だよこのマツカってのはよー!」等々画面に向かって何がそんなに面白いのか腐女子フジョシとゲラゲラ笑いながら終始ツッコミを入れ続けるのにずっと付き合わされる破目になりました。
私も最初のうちは「ち、違うのよ!「地球へ…」は腐女子とは違うの!」とささやかな反駁を試みていましたが、とにかく全てを茶化し倒す系ネットヲタの従弟のバッサリ断言論評姿勢の前には、私の長年にわたる思い入れなんぞ何の論拠にもなり得ないことをやがて悟ることになり、終盤、エンディングテーマが流れる頃にはもはや

「うん…、いいよ、もう…腐女子アニメで…(乾)」

というような心境に達しておりました。

…。


「けっ、ど素人が知ったような口ききやがって笑かすんじゃねえ、今時「地球へ…」のマツカ程度で腐女子とかこいてんじゃねーよバーカ、15の年から四半世紀越えの勢いで腐女子やってるあたしが今年もう少しヒマだったら今度の夏コミあたりにゃ銀魂の沖田総攻め本出してタイトルは『答えは聞いてない』にする位のことは当然デフォでやってんだよつーかそんなのもう昨今の腐女子的には基礎中の基礎言うのもアホらしい入門篇レベルってもんなんだよこのヴォケ」


とか毒づいてやってもよかったかなーと思わないこともなかったんですが、この暑い中それもめんどくさいし、第一この程度のことでいちいち怒ってたらそれこそ身が持たないつーか血管が何本あっても足らないって気がするんで、そこはあえて優しく流しておきました。

そう、かくの如く心頭滅却すれば火もまた涼し、ヲタ男の勘違い評論も黙って笑って馬耳東風、それこそが現代日本を生き抜く真の腐女子の本懐というもの。ほほほ、このよーな古酒レベルにヨゴレオトナな腐れ従姉をもったことを彼は自慢してしかるべきなんだわっとか思ったりもするんですが、しかしその論理が彼に解ってもらえる日はおそらく巡っては来ないでしょう。そう、たとえいつの日かあの麻生太郎が総理大臣になる日が来たとしても…。


世間の人はサブカルだのヲタだのアキバだの萌えーだのを十把ひとからげにして語りがちですが、実はその中で様々な棲み分けが行われておりそれぞれの間にはそれはそれは暗くて深い河がある、というお話でした。


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