かっしーのつぶやき
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2005年12月25日(日) 北の国の陽炎 2

●名物にうまいものあり

「Vリーグ観戦で訪れた土地にはお金を落として帰る」
というのが私のひそかなポリシーです。いまどき、お世辞にも満員御礼とは言い難い程度の客の入りしか見込めないバレーボールリーグの試合を開いてくれた地元自治体に、少しでもお礼&経済効果に貢献したいと思うからです。
というわけで朝から山形土産を買った買った。雪道に慣れていないので遠出は避け、駅ビル地下の山形銘品街みたいなところであれこれ買い込み、お歳暮代わりに親戚縁者に送りつけました。そういや去年も岡山では余るほどきびだんご買って帰りましたっけ。Vリーグのおかげで、全国各地の名店・名産品にだいぶくわしくなりました(笑)

●方言バイリンガル

体育館へ行く道中、帰りの迎車手配についてタクシーの運転手さんと話していたtimutaんが突如黙ってしまったのでどうしたのかと思ったら
「…ご、ごめん…言葉がわからない…」
とのこと。どうやらその時の運転手さんの山形弁がとてもネイティブだったので、timutaんには細かい部分が聴き取れなかったようなんでした。
かたや私はといえば茨城弁バイリンガル、まあ一応北関東とはいえ茨城弁も最北端モード全開にすればおおよそ東北弁の子分くらいにはなるので、そのあたりに言語感覚のチューニングを合せて頭を切り換え、以後の会話を引き取りました。おもしろいもので、ふだんは生来の訛りを隠すために頭の中を強いて「標準語モード」に合せてあるらしく、意識して頭を「方言MAXモード」に切り換えてみると、それまで聞き取れなかった運転手さんの言葉がするすると頭に入ってくるようになるんですね。人間の頭の構造って、つくづく玄妙だなあと思いました。
むかし東京に出てきた時には田舎訛りを笑われたもんですが、長い人生、どんなことが役に立つか判らないもんです。


●Stand by me

試合中、アップゾーンからコートに向かって叫んだり、ベンチで笑ったりしてるトモさんを見ているうちに、ふと不思議な気持ちになりました。

今、トモさんがそこにいる、それを私は当たり前のようにこうして自分の目で見ているけれど、トモさんがそこにいることの本当の理由はいったい何だろう、と。
私は判ったようなつもりでいるけど、でもほんとのほんとの心の中の理由は、トモさんしか知らないことなんだろうなと。
当たり前なんだけど、その当たり前のことがなんだかとても不思議で。

何事も決めつけないようにしなきゃな、とふと思いました。
ひとつに決めつけずに、一方向からだけ思い込まずに、彼女の真意を最大限くみ取るために私ができることはたぶん、「考え続ける」ことだけだろうなと。

トモさんが今そこにいることの意味を、考える。
トモさんが今そこで見つめている、呼んでいる、叫んでいることの意味を。

トモさんが、今、そこから、何を伝えようとしているのか、他人が推し量ることに意味はないけれど、
それでも、トモさんを試合で見るたびに、考える、考え続ける。
答えあわせなんか誰もできないけど、それでも。

だって、今、ここにトモさんがいるからこそ、
変わっていく可能性を保ちつづけられる何か、言葉にはならない何かがきっとあるんだと思うから。

だって、たとえ指を組まなくても、目を閉じなくても、
彼女の闘いつづける姿はそっくりそのまま、何かに向けて遠く祈っているように見えて仕方がないから。


いろんなことが(そう、本当にいろんなことが)あったこの一年、
その終わり間近に、今日もいろんなものと闘い続けてるトモさんの姿を見ながら、そんなふうに思いました。


●やっぱり心の師はモトコ様

そんなこんなで試合が終わり、ちょっとだけ考え深くなったような気分で山形駅まで帰ってきたら、そこで突然、O林モトコ様に遭遇しました。
試合を見ながらいろいろ考え込んでいたもので、駅の改札でモトコ様をお見かけしたときには、一瞬「モトコ様っ!」と縋り寄りたいような衝動にかられました(笑)。

きっと誰よりも長く、ずっと近くでトモさんと同じ時間空間を共有し続けてきたモトコ様は、今のトモさんの生きざまを、心の本当に深いところで受けとめているのだろうと思います。

…そしてやっぱり、ほんとのほんとのところは、二人だけの秘密なんだろうなあ。


そんなふうに、ちょっとだけ、ほんの少しだけ淋しいようなかなしいような気持ちになったりして、そしてそれでもその一方で地元名物駅弁を買ったり駅のホームで玉コンニャク食べたりもしながら、つばさに乗って帰路につきました。
戻ってきた東京は気温が高くて乾いていて、ついさっきまで居た山形のあのひんやりした雪の気配がまるで別世界の出来事のような気がしました。

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で、帰宅した後に、山形行きで見られなかった「仮面ライダー響鬼」を、この半年間私の心の大きな支えのひとつだったザンキさんが登場する最終エピソード(たぶん)の四十五之巻、『散華する斬鬼』を見たわけですが、それについては明日のつぶやきで。


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