■ 腰痛日記 ■
ケイの10年にわたる痛みの治療体験を少しずつ書いていきます

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2003年11月07日(金) 日本ではいつ?


『心はなぜ腰痛を選ぶのか』
J・E・サーノ著 長谷川淳史 監訳 浅田仁子訳




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1990年代初頭
医学会にEBM
(Evidence-Based Medicine根拠に基ずく医療)
という概念が誕生し

ほどなく整形外科領域にも導入された

この背景には
従来の診断法や治療法の有効性は
科学的に検証されていないことに加え
医療費に高騰が
国家財政を圧迫しているという
深刻な現実がある

こうした背景のもと
米国と英国が
「腰痛治療ガイドライン」
をまとめたのは
EBMの重要性を示す
象徴的な出来事といえる

紙面の都合もあるので
詳細は割愛するが
ここでEBMの導入によって
明らかになった事実を
紹介しておこう

(1)
従来の画像診断による
疾病分類(診断名)は
臨床所見と一致しないために
ほどんど役立たない

(2)
従来の治療法の中で
科学的に効果が証明されているものは
ほとんどない

(3)
物の持ち上げ方
椅子や机の高さ
コルセット
ランバーサポートなど
人間工学的アプローチは
腰痛疾患には役立たない

(4)
過去100年間
医学は「生物学的損傷」として
腰痛の診断を治療を行ってきたが
こうしたアプローチは
すべて失敗に終わった

(5)
腰痛疾患は心理社会的要因が
深く関与しているため
その病態把握は
「生物学的損傷」から
「生物・心理・社会的疼痛症候群」
へと変更する必がある

(6)
安静臥床や活動制限の排除
不安や恐怖心の除去
共感や励ましいった
治療者側の積極的対応が
治療効果を向上させる

(7)
腰痛に対する患者の
否定的考え方を肯定する情報提供は
回復を促進させることができる


ここに挙げた内容は
すでに世界の研究者の間で
コンセンサスが
得られているものばかりである

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