佐山葉月の日記
うかうか一年。地味でぽやんとした趣味の毎日。

2006年08月04日(金) キリト“EXISTENCE PROOF”@大宮ソニックシティ

朝から派遣会社に出向いて研修受けたり(派遣会社によってはマナー研修とかが必須なのです)仕事の紹介の打ち合わせしたりしてから一旦自宅まで戻ったのですが、最寄駅に停めておいた自転車がどうやらパクられたらしくてなくなっており、激ショックです。いや路駐してた自分が悪いんですが、駐輪場満車だったんだもんよ! なのであの炎天下スーツでてけてけ15分歩いて死ぬかと思いました。て言うか、チャリないと困る…出て来ないよなあ(泣)
それから着替えて用意してちょっと早めに家を出て、新宿で月末の結婚式用の服を物色したのですが、すでに秋物に変わってしまっているしバーゲンの残りは微妙なもんしかないし、で買えませんでした。途中で派遣会社からばんばん電話かかってきて(笑)気付いたらイイ時間になってしまっていたし小田急しか見れなかったし。仕方ないから明日また伊勢丹に行きます。
(ちなみにこの前面接受けたところ、現場の人たちは良い感じだったし内容的にも悪くなかったのですが、あまり興味のないジャンルの会社だったのと部署の体制的に忙しいばっかりでスキルアップにはならないのかな、て感じてしまったので今日正式にお断りしてしまいました…営業さんが毎日電話くれて時給値上げまでしてくれたんで、すごい罪悪感なんですが、逆にそこまで期待されると恐いていうのもある)
そんなこんなしながら、ひとりふらっと大宮まで行きました。

大宮ソニックシティは一度行ったことがあった気がしてたのですが気のせいでした(笑)。さいたま文化会館と間違えてた。あんな駅に近いとは。会場内に入った瞬間、BGMのメタリカ「エンターサンドマン」が聞こえてきて一人で笑ってました。音が小さめだったのが残念。エクストリームとかもかかってた気がする。しかし席に着いてもらった冊子を開いて、オーケストラライブのチラシのキリトを見て吹き出してしまいました(笑)。お、可笑しすぎませんかあれ…! 一人だったので笑いをこらえながら誰かに言いたくてたまらんかった、隣のお嬢さんにでも「これどうなんです!?」て聞いてしまいたかったくらいだ。
今回、ぴあ先行でうっかり5列目ど真ん中だったのですが、1列目は潰されていたので実際は4列目でした。こんな近くでキリトを見たのは初めてです(アリーナ5列目が最高で、ライブハウスはしんどいので前に行かない人)。

だいたい10分押し位だったんでしょうか。赤い緞帳が上がってメンバーが登場して、中央の幕(だっけ)が上がったらキリトのシルエットが。乗ってる台がゆっくり降りて来て登場、なんですが「あの後ろにじっと待機してたんか」と思ったらちょっと笑えました(すいません)
しかしステージセットが思いっきりベルセルクでした。あの後ろからガッツが剣背負って現れても違和感ないです。恐い古城みたいなセットに朽ちた磔用十字架とかギロチンとか絞首縄とかで、上の方にはなんていうか、ツタンカーメンか?みたいな像が4つあって目が光るし。恐かったよう。て言うか、ああピエロとの差を出さなくてキリトが好きなようにやったらこうなるわけね、と思いました。ピエロのライブ世界観=キリトの世界観、てことを再確認した感じです。

さて、ライブですが。
正直なところ、始まってから前半しばらくはすごくつまんなかったんです。全然面白くなくて、マジで帰ろうかと思った。下手に前の方だから周囲はすごい盛り上がってるわけで、なのに私ひとり全然入り込めないからぼーっと仁王立ちしてて、ど真ん中なせいで逆に中央マイクにキリトが立つと前の人で見えなかったりするけど別にいいかーとサポメン見たり、私かなり嫌な感じだなあ、といたたまれない気持ちで見てまして。なんか、「そこで本人が演奏をしている」ていうだけの意味しか感じられなくて、ここ数日もにゃもにゃ書いていたような心境で臨んでるからだろうか、私の気持ちが冷めてて受け入れることが出来ないのだろうか、と悶々としながらライブを見てました。
でも中盤にDECIDEがきて、それからスイッチ入ったように面白くなりまして。DECIDE自体すごく好きなのもあり、演奏も良かったし「うわきた!」と思ったら後半の重い曲ゾーンがすごく良くて、そこからは楽しめました。良いライブだった!と言える内容でした。
きっと、前半にあまり好きなタイプの曲がなかったのと、キリトの声も前半かなり危うくて後半から調子良くなったのがあるのかなあ、と思います。前半にSeaがあって、あれはすごく好きだし良かったもの。ソロは最近の曲の方が好きなのが多いというか、前半にやっていたガシャガシャした曲があまり好みじゃないっていうのもあるかと。

アンコールはRay、TEARS、DECIDE、だったかな。DECIDEは2回目の方が更に良かった印象があります。ピエロとの差を出すことをやめた故の、キリト全開のこの曲のアレンジがとても好きです。分かってたから、ピエロ=キリト、てのはみんな分かってるからそれでいいよ、と思う。
そしてアンコール2。「賛否両論あるだろうけど、前を見るために。俺に関わったすべての人に届いて欲しいと思って唄います。誤解もあるかもしれないけど、俺は誰も憎んでないから、愛しい存在だから」とアコギを抱えて弾語りをしたのはChildでした。…えらい日に当たってもうた、と思った(笑)。曲前のMC中もけっこう周りは泣いてたのですが、タイトル言ったとたんわーっと泣く雰囲気が分かり、曲中はもう…だって本人が泣いて歌えなくなってましたもん。それでも一生懸命コーラスをする皆が健気だと思いました。私は生憎彼の言葉を100%素直に受け取ることは出来ないし、そう演奏されたからといって泣けるほどの思い入れも純粋さもないので泣きはせず、逆に周囲の泣きっぷりにいたたまれなくなってましたけど、演奏するということについては特に異論はなかったです。実際に見てキリトがそうする意味はあるかな、と思ったし。しかしギターの必死さ危なっかしさやどんどん感極まってく歌にはらはらした(妙に冷静ですいません)。

ライブを見て感じたのは、実際にああやってライブで見聞きして、そこでああいう言葉や演奏で示されたら彼の言うことも納得できるんだけどな、ということでした。ああいうライブをするということも、ピエロの曲をやるということも、MCで触れることも、共感も納得もできるんですよ。ライブだけで見たら非常にうまくまとめて、きれいに提示して、すごくまともで美しい形で昇華されている。
しかしですね、彼はそれ以前にインタビューやらサイトやらでぶちまけてしまっているわけでして…それが私にとってはとても「惜しい」と感じます。「誰も憎んでない」て言ってるけど、それは嘘だという気はないですけれど、少なくとも相手に対する配慮をしていたらあんなインタビューを出さないんじゃ?と。せっかく良いライブして、ちゃんと納得できる理由を明示してピエロをカバーしてくれて、今でも大事な宝物で仲間だと思ってます、て言ってくれてるのに、私はあの一連のメディア露出で生じてしまった不信感が拭えなくて、やっぱり一歩引いてしまっていました。純粋に応援できたらどんなにいいか、と思うのですけれど。
解散以降、ファンのおかげとかファンのためにとかすごく口にするし考えてるなあとも感じますけれど、それはやっぱり「俺の」「ピエロの」そして「タケオとコータの」ファンに対してであって、「アイジと潤の」ファンていうのは「ピエロの」ファンであっても切り捨てられてる印象を受けてしまうんですよね。やっぱり私、ジャーだから。

でもまあ、色々ごちゃごちゃ書きましたけれど、ライブは良かったですよ。ライブ単体として受け止めて楽しめたら、もっともっと楽しかったんだろうな、ていうことを思ってしまっただけで。
オーケストラも、行こうかな、と思います。そう思えた。

以下覚え書き
・キリトはストライプスーツだが素肌にジャケット+ネクタイ。…どうなんだ、それ。
・協調性なくラフな服装のサポメンたち。
・ベースの松田さんがえらい男前でした。
・タケオさん髪が短かった。
・予想通り、地蔵のごとくほとんど動かないフジマキに感動。見れただけで有難い。
・フジマキは「あんまり呼ぶと途中で帰っちゃう」らしい(笑)
・TORUさんていつからドレッドなんだっけ。
・アンコールでTORUさんに絡みに行ったキリトに吹いてしまいました…
・1曲目から知らない曲だった(笑)。GARDENだったと思う。そして特効があった。
・床がえらい揺れて恐かった(仁王立ちの自分が悪い)
・トーチが下がってきたなーと思ったら火がついた(カンナビス)
・今日までDECIDEを「デシーデ」と読んでました…(爆)。キリトが「ディサイド!」と言って「ええ!?」と素でびっくり。よく考えたらデシーデってフランス語読みだ…(ピアノであるよね!)
・アンコール1のキリトは袖がだらーんと長い黒Tシャツで、TAMAちゃん思い出したのは私だけかなあ。
・そしてローディー加藤さん(健在なのね!)を乳首ネタでいじるキリトも乳首透けてました(笑)
・キリトさんさすがにリキッドルームよりは太ったかしら。
・ゼマイティスのギターは置き弾き専門?持ってたっけ?
・去るタケオさんの足にタックルして、二人で転げてました(笑)
・「大宮のチンピラがこんなに成長しました」
・「人呼んでキリト、本名村田信也。村田家の長男です」
・「お父さんお母さん、俺は大丈夫です」
・「オーケストラで歌う人って音大出てる人とかなんでしょ?俺高校中退なんですけど」
・「てかってる皆が好きだ!」
・「あまり一人の客をいじるのもあれかなって思うんだけど…いいかな、日本代表」(最前列にサッカーユニフォームのごつい男性/笑)「もう気になってねえ。彼が楽しそうだったから嬉しい」

こんなもんかなあ。今思い出せるのは。
「バンドのことに触れたりするのも、このツアーが最後にします」て言ってましたけど、それがいいと思います。お互いのために。きっと大体の人はそう思ってるだろうけど、AXで「新バンド組みます」と言うんじゃないかなーと思うし。って、リズム隊があの二人だったら微妙だけど(うわあ)。

なんかけっこう長々と書いてしまいました。読んでくださった方ありがとう(笑)
ちなみにパンフも買いましたが、それについてはまた明日。


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