 |
 |
■■■
■■
■ 長瀞回想
日曜日のバス旅行で。 思わぬ発見を3つ。
一つ目。 空いた時間を埋める為に 鄙びた通りでお土産を見ていたときに まぎれもなく元同級生を見かけた。
目を疑った。 お声を掛けようと思いつつ 彼女は帰っていった。 お母さんとそのお友達らしき人と一緒に。
小学生の時にオーケストラで フルートを一緒にやっていた彼女。 三つ編みで割と小柄、 目がくりくりっとしていて可愛い顔をしていた。 ちょっとぶりっ子だったので 時々同性内ではいじめられていたけれど でも憎めない子だった。
中学の頃にお父様が亡くなられて お母さんが学校の事務室で働くようになられた。 そのお母様も一緒に今そこに去っていく。
自分の学生の頃を思い出したようで 思わずその場に立ちすくんでしまった。 髪をボブカットにしていた彼女を見る私は やはりその頃の三つ編みの自分だった。 声を掛ければよかった。 後で思った。
そのニ。 旅館で昼食を食べていたら民謡が聞こえてきた。 秩父音頭だった。 他のバスの団体に広間で披露しているようだった。 この節回しは。。 実家の父が何かあるとよく唄っていた。 毎年ちょうどこの頃に秩父の夜祭りがあって 子供の頃に兄達と一緒に行きたいと言っても お前はまだ小さいから駄目だ、と 家に置いていかれたと父はよく話をしていた。
ああ、父は今頃家で何をしているのだろう。 父の秩父音頭が聞きたくなった。 そう思いながら食事をしているうちに 自分が何故こんなところでこんなことをしているの、 遊びに行きたいのに全然行ってない。 そう思いながら目頭が熱くなった。 思いがけない秩父音頭だった。
その三。 長瀞には実は父の姉がお好み焼き屋さんをやっていた。 今は全く実家とも行き来がないので お元気だかわからないが。 まだお店はあるのだろうか。 そう思いつつ桜並木をバスが走っていくと 紫の看板を通り過ぎた。 あった。 叔母の店の看板だった。 まだお元気なのだろうか。 父とは色々確執のあった叔母だが 反面憎めないところもあった。
色々な思いをした長瀞への旅だった。
2004年05月26日(水)
|
|
 |