ディリー?闇鍋アラカルト
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2006年03月21日(火) 病気の構造

このサイトを運営して、5年以上が過ぎた。
健康情報には以前から興味があったけれど、このサイトを運営しながら、さまざまな病気の悩みの相談を受け、自分で調べたり経過について報告を受けたりしている内に、最近では病気の構造が見えて来るように感じている。
ヒトが動物の一員として、この地上で進化の道筋を辿って来て、どのような環境・食べ物・生活をする動物なのか?という事が病気の意味を指し示していると感じている。特に、慢性病・成人病についてよく当て嵌まる。
食べるという行為は、人間を作り上げている物質を取り入れるという事だという事に誰も異存は無いと思う。けれど、それを意識的である人は少ない。
耐震構造に欠陥のある建築物が昨年から報道されるけれど、そのニュースを見て、鉄筋の不足な建物が耐震性が弱い事は考えても、自分の体の鉄筋に相当するものについてまで考える人は少ないと思う。
建物の場合、鉄筋が不足であれば耐震性が不足だとか分かりやすいが、体の場合は遥かに多くの要素がいろいろな病気と絡み合っている。
例えば、僕はアトピー性皮膚炎の人に「あなたのお医者さんは細胞膜の原料が何かを教えてくれましたか?」というような質問をする。皮膚が弱いとか乾燥肌だとかいう場合に必ず理由が有ると考える。建物の例で考えるなら、原料の不足であるのかも知れないと考えてみるのは基本的な事だと思う。
その基本的な事を殆どの人が考えていなかったし、お医者さんもアドバイスしていなかった。
皮膚に関して考えてみてもその原料について考えるだけでも、たくさんのものが関係している。例えば、コラーゲンが皮膚を構成している一要素だとしても、コラーゲンで摂取するよりその原料であるアミノ酸のバランス良い摂取が大切なように思えるし、体内でコラーゲンを合成するのに必要なビタミンまで考えてみなくてはいけない。一つ一つ考えてみるとかなり複雑で面倒なのだけれど、バランスの良い食べ方というのは、その複雑な栄養バランスを単純な法則でおいしく組み立てられるようになっている。速い話が、進化の過程で、単純な法則でバランス良く組み立てられるのでなければ、それがヒトを構成する基本と成り得るわけが無い。
しかし、その基本を踏み外しているなら実に多くの部分で不足や過剰が起こってしまう。病というのは、その表われの一つと考えることも出来る。
だから、アトピー性皮膚炎にしても、天然保湿因子の問題であったり、細胞膜の問題であったり、血流の問題、自律神経の問題、皮膚洗浄のやり方の問題などが複雑に絡み合っている。
多くの問題が複雑に絡み合っているけれど、食生活は天然保湿因子の問題にも、血流の問題にも、細胞膜の問題にも関係している。
こうした病気の成り立ちを論理的に考えるなら、難治と考えられるような多くの疾患が改善に向かうのは当然の事のように思える。


いなっち |MAILHomePage

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