rioshimanの日記
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2004年10月16日(土) シミ島(2日目)


 夜中の3時頃、何か今まで聞いたことのない不気味な低い音が繰り返しするので、窓を開けてみた。すぐ眼前の海上につないでいる船にドンドンと打ち寄せている波の音だった。何せ海辺からホテルまでは道一つ挟んだ巾4m位しかない。私の寝ている部屋は二階なので、まともにその音が当たる。原因が分かり二重窓をしっかりと閉めると、いつの間にか快い眠りに落ちて行った。

 朝目覚めて部屋の窓を開けて外を見る。朝焼けの光の中に清々しい景色が広がっていた。ここのホテル客が眼前の海際で朝食を取っている。

 この島は本当に美しい。斜面に建っている家々は陽光に照らされキラキラと輝き、時間の推移とともに全体の色彩が段々と変わって行く。

 この美しい港をぐるっと一回りし、対面の山の上に登ってみる。

 次々に色んな船が目の前を行ったり来たり。近くのロドス島からやって来るフェリー船だろうか、観光客を満載してやって来、ここに数時間停泊している。それ等の様子を上から眺めているとまるでおもちゃ箱を見ているようだ。

 特に夕方には今までにも増して全ての家々が紅く美しく輝く。





 隣のホテルの前庭では外国から来た絵画教室の団体だろうか、生徒たちが今日描いた自分たちの絵を持ち寄り、一人の女先生が英語で黒板に向かって説明しながら授業を行っていた。皆社会の一線を退いて余裕の生活を送っている人たちばかりのようだった。私は側で興味深く見学していたが、自分も絵が好きな事を説明し、その仲間に入れてもらった。そして後方の椅子に座って興味深く授業を聴く。先生は建物が水面に投影した様子をどのように描けば良いかを黒板に図面を書きながら丁寧に説明していた。

 私はこの絵の団体とシミ島にいる間、ずっと付き合うことになる。


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