rioshimanの日記
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コスでは海岸通りから一軒中に入ったCクラスホテルに泊まっている。降船のとき客引きも数件あったが、いかにも決まった宿があるかのようにホテルのありそうな雰囲気の場所へ重い荷物を引っ張っては来たのだが、すぐにホテルは見つけられなかった。しかし2巡目でどうやらぶつかり、やや癖のありそうなおばさんがカウンターにいる家族経営のホテルに代金だけを訊いて飛び込む。3階のコーナー部屋だったがまあまあ。窓を開けると道路対面のアパートメントホテル・ベランダで食事をしている客の姿が見える。
こちらのアパートメントと名の付いたホテルは簡単な台所などの設備が付いていて生活できるようになっていて、しかも代金も割安らしい。冷蔵庫がついているのはより良い。この旅行でもホテルにより冷蔵庫が備えられているところとそうでない所があって冷蔵庫のはとても便利なことが分かった。自分はグリーク・サラダが大好きでギリシアに最初に来た時から虜になってしまったが、その材料をマーケットで買って来て冷蔵庫に入れ自分で調理できる。そうするとレストランで注文した時の1/3の値段で好きなだけ食べられる。こうすることは長期旅行者にはとても助かることなのだ。ちなみにこのコスのホテルでは冷蔵庫はついてなく買って来ていた野菜を試しにそのまま置いていたらキュウリ等は2日で駄目になってしまった。
朝ゆっくりと出かける準備をしていたら掃除のおばさんに部屋をノックされ早く出るようにせかされてしまった。一回目に顔をだすとまだ大丈夫ですよと言われ、第二回目にはテレビが付いてるだとか置いてある荷物はどうするのかとか注意されたが、全く自分が続けて宿泊すると言う事を感知してない様子で不愉快であった。ここでは単日宿泊の客が多いのだろうか。
コス・タウンは歩く先々どこでも紀元前の遺跡にぶつかるが、私の見たい物はそう多くはない。今日はカストロ(城壁)と考古学博物館を見た。 カストロはとても大きい。どこから中に入るのかちょっと分りづらかったが西洋医学の父ヒポクラテスゆかりの大きな古いプラタナスがある広場から通じていた。聖ヨハネ騎士団が建てたものにトルコの襲撃から身を守るために何度も手を加えたので堅牢な要塞になっている。
考古学博物館の位置も地図を見て確認出来ないのでインフォメーションで訊く。市民広場の片隅にあることを係員から教えられ訪れる。 建物は広場に申訳なさそうに建っており他人から教えられなくてはなかなか分らないような建物だった。
3ユーロ払って入ると一人の男性がしきりにカメラで作品を撮っているので撮影OKなのかと思い自分もバンバン撮る。側に係員達がずっと見張っているので安心していた。 ところが一番奥に行って作品のとなりに「撮影禁止」の紙が遠慮がちに貼ってあるのを見つけてしまって複雑な思いがした。
ここコスは島全体を上げてとても観光に力を入れているのが町を歩いていて良く分かる。 港やカストロの側から満員の観光客を乗せて名所旧跡廻りをしているおもちゃのような派手な色の観光列車(タイアを履いた)が走り回っている姿をよく見かける。私もこれに乗ってこのコス・シティを一望出来る10km先の「アスクレピオン遺跡」まで行ってみたい気持があったが、明日は西に40km離れた名所ケファレスに行こうと決めていたので、時間的に行く余裕を持ち合わせてなくてとても残念だった。
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