rioshimanの日記
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| 2004年10月09日(土) |
パトモス島(3日目) |
今日は先ずタクシーを使って聖ヨハネ修道院を見学に行く。もうこの坂を歩いて登るのはそれだけで活動力をそいでしまうから止めることにした。
聖ヨハネ修道院は昨日標示を見たようにちゃんと開いていた。情報誌は開場日を誤ってのせていた。日本に帰ってその情報を「地球の歩き方」に届けようと思う。 聖ヨハネ修道院への入場者はまだまだ次々にあった。皆はやはりヨーロッパ地元の人たち、祈り方も心得たもの。私は側でその様子を眺めるだけだ。
見学後、少し昨日行った修道院背後にある美しい家並みを廻わり(昨日見つけ入ろうかと迷ったカフェテリアでカフェ)その後見つけてあった場所でスカラの町からつながるパトモス島の山々をスケッチ。よく見るととても特徴的な形態をしている。スカラの町も遠景なので家々を描いてゆくのも大変だ。3時頃まで途中休みながら作業を続けたが色をつけている途中で根がつきてしまった。山の色や背景にある島々、そして遠くにあるトルコの山々が霞の中から見る見るうちに変化してゆく。今日はこのくらいで諦めて明日の出発を諦め、滞在を2日間延ばして絵を仕上げる事にしよう。そう決心して引き上げることにした。
下山途中、道路下に山羊が歩いているのを見つけたので写真を撮っていると、一人のおじいさんがそこに一匹の小さい犬を連れやってきて大声で私に挨拶してくれる。様子を見ていると少し引き返し長い竿で何かの木の上を払い始めた。パラパラと 木の実が落ちる音が聞こえた。どこからともなくその実を食べに沢山の山羊たちが集まりだした。おじいさんは私の方に得意そうにポーズをとってくれるので、私も望遠レンズを構えてたくさんの写真を次々に撮影することが出来た。私は深々と頭を下げてそこを立ち去った。
坂道を下っていると途中で○○浜に出る、という標示があった。その方に歩いて行くとスカラの背面にあるひなびた浜辺に出た。夏には観光客が長期滞在するのであろう、それ用の部屋やホテルがあちこちに建っていた。中には本当に立派な施設も見かけられた。だが夏を過ぎた今の季節には客の面影は感じられない。 そこから宿のあるスカラ港まではずっと観光客用の店が続いていて、ウォッチングを楽しみながら歩いて10分とはかからなかった。
ホテルに帰って女主人に宿泊2日延長をお願いした。もちろん喜んでくれた。そして宿泊料全額を支払った。5日間で丁度100ユーロ(13,800円)ということだった。こんな素敵なホテルで何と良心的な宿代だろう。
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