rioshimanの日記
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2004年10月08日(金) パトモス島(2日目)

 夜中じゅう風が強いらしく窓枠がカタカタと鳴っていたが、朝になってみるととても素晴らしい空が広がっていた。

  今日はホラ(修道院の在る山頂に広がる町並み)に行こうと決めていたが、部屋でパソコンを打ったり朝食を取っていたら出かけるのが11時近くになっていた。久しぶりにゆったりした時間を過ごしている。

 ホラに行く石組みの坂道は思いのほかきつい。情報誌にも足に自信のない人は車を使った方が良いと書かれていたが本当にそうだ。私も歩くのが好きなほうなので頑張って登って行ったが、とても大変なので途中一休みの口実で一つスケッチ。パトモスは変化に富んだ島とは言えずスケッチには特に向いていない。

 聖ヨハネ修道院を見学する気持ちはそんなに強く持っていなかったが、入り口に一応行ってみたら見学時間は1時半までとなっていた。時計を見ると10分ぐらい過ぎていた。また明日早めにくればいいや、今日は様子見にきたのだから。

 ホラの家々はその周りに白い面々を揃えて待ってくれていた。その一つ一つが個性を持ち、花を飾り、とても美しかった。一軒いっけんが素晴らしいのでその度立ち止まって私はカメラをバッグから取り出した。 特に登って来た道とは反対側の斜面に居を構える家が素朴さも手伝ってとても良かった。どの家のまっ正面にも奇麗な海が広がっていてどの建物も見晴らしの素晴らしい特等席に居を構えている。本当に羨ましい。こちらの人々は日本人よりも幸福な人生を送っているのではないか。ギシシアの面積は日本の約1/3、人口は約1/10。だから土地の余裕も十分あって競争する必要性もない。皆が人生を楽しんでいる。写真を撮っててそう思った。

 ホラの頂上には風車の跡が残っているように風がとても強い。昨日からの風の影響はやはりここには残っていた。私の絵の目的地はこの場所にあったが、風が体にささるようでとても描いていられる状態ではなかった。ので明日ここに来た時の状態でその時どうするかは考えようと思い、今日は一先ず降りることにした。


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