rioshimanの日記
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| 2004年10月05日(火) |
カリムノス島(1日目) |
ホテルは港から一段上がった通りに面していた。このような場所に位置するホテルは、初めての客が直接やって来て戸を叩くことはありえなく、やはりこうして声をかけて客を引っ張る方法がベストだろう。 車に同乗し、部屋に入ってみると全く問題のない三ツ星ホテルだったので安心し宿泊をお願いした。それまでに溜まった旅の疲れを取ろうとそのままの姿でベッドに潜り込み、お昼までゆっくりと睡眠を取ることにした。
先ず町全体の様子を見るため山手から港の方に歩いて廻る。
この町は昔からの漁師の村がそのまま発達したかのような、少し雑然とした感がある。民家は積み木細工のように土地にくっつくように建ち並び、全体として特徴ある面白い模様を描いている。庶民的でカフェ・バーは少なく数えられる程だ。食事をするには同じような感じの店が一部に集中していて皆おなじみの顔見知りの客ばかりが集まっているように見える。
この島付近は天然スポンジが採れるのだろう、町のほとんどの所で、キオスクのような店までスポンジが売られていて、私もコーラを買ったついでに店のおばあさんに「とてもいいですよ」と売り込まれてしまった。
タウン全体にはのんびりした時間がゆったりと流れ、町のカフェやタベルナ(レストラン)は地元人の社交場になっていてオシャベリする人々でいつも溢れている。これはギリシアでは何処でも見られる光景である。
 町の風景には特にこれというものもなく、半日廻ったら退屈してきた感があったので、夕方食事時レストランの店員に聞いてみた。「ここは何処ですか?」と島の観光パンフレットに載っている中で一番気を引かれる美しい風景の写真を見せながら。 店員はおよその場所を教えてくれた。地図を見るとこの町からそんなに遠くはない。明日はその場所に行ってみることにした。
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