rioshimanの日記
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| 2004年09月17日(金) |
サモス島〜ヒオス島(泊) |
フェリーの出航時間は12時なのでまた昨日行ったカフェ・バーに行く。 彼女は朝の挨拶の後に「アポ プー イッセー」(あなたはどこから来たの?)と聞いて来た。 私は急だったので、ドギマギしてとっさに「ジャパン」とそのまま英語で答えてしまった。ギリシア語でちゃんと文にして答えなくてはいけなかったのに。まだ頭の中で考えないとギリシア語は出て来ない。 彼女はウーンと了解したように頷いて店内に引っ込んで行った。 昨日がギリシアのチーズ、フェタチーズ入りのサンドウィッチだったので、今日はメニューのその隣に書かれていたトルコ風スモークチーズ入りのサンドウィッチとそれにカップチーノを注文した。こちらのサンドウィッチは日本の三角のとは違ってフランス・パンを半分に割って、その間にチーズ、レタス、トマトなどをわんさと挟み、一つ食べただけで満足する。 持って来たのはいわゆるプロセスチーズをはさんだサンドウィッチ。食べてみると日本でサンドを食べているみたいで、やはり昨日食べたサンドの方がずっと美味しかったなあ、と思う。コーヒーもやはりこちらではエスプレッソだ。カップチーノではパンチがない。
出発まではまだ随分と時間があるのでガイドブックやギリシア語を覚える為の本、手紙を書きながら2時間を潰す。そして最後にギリシア・コーヒーを飲み挨拶をしてフェリー乗場に行く。
フェリー「HEREUS号」はアテネのピレウスから来る大きな船だ。3階建ての建築物ぐらいはある。出航45分前程に着き、色々作業をしているうちに乗客たちは次々に脇の階段を登る。乗客は80人位はいただろうか。この時期、船内はガラガラだ。幾つかある大きな部屋はどこも空っぽ。船内放送がありセルフサービスの食堂が開くという。私は海からの街の様子をカメラに収めてから少し遅れて入って行ったのだが、食堂にはもう客は殆どいなかった。
ここで私は大きな間違いをする。日本で生活していたそのままの感じで料理を注文したことである。 セルフサービスだから眼前に置かれている大きなガラス張りの容器に入っている料理を次々に選んでゆく。 先ずいつも食べるギリシア・サラダ。そして二皿目に大きなトマト煮を注文。と、シェフは皿にそれを三つも入れる。これで充分かなとも考えたがスパゲッティも目に入り最後に注文。すると山盛りスパゲッチの上に並々ミート・ソース、それにチーズをたっぷりと。その次々に盛る多さにこちらで見ていて「ストップ」と言ってしまったほど。 テーブルに運ぶ全体の量を見て驚いてしまった。サラダも皿に盛り上がっている。トマトをナイフで割ってみると中からライスが溢れ出してきた。ワ〜、これならスパゲッチを注文しなくても。 私は割合に食べれる方だが、結局この料理の半分も食べられなかった。味も大雑把であまり美味しくないし、ただ作りましたって感じなんだ。これでは客が入ってないのも無理ない、と思った次第。これからは考えなくっちゃ。
船は予定3時間半のところ4時間ぐらい掛かった。ヒオス・シティはガイドブックに写真が載ったのを見ていないが実際に来てみてその大体の訳が分かった。印象は一言にいって殺風景なのである。しかし観光案内所で紹介されたホテルに向け湾岸を歩いていると意外に若者向けの店が多いことに気付く。一つ一つの店はとても凝ったシャレた創りをしているのが目につく。カフェバーにしろ球技場にしろ日本には見られない一流のセンスを持っている。
一汗流してから港の廻りを地図を片手に散歩。そしてこの街の意外な面を見ることになる。
私は地図を見て先ず町の相当部分を占めるカストロ(城壁)というところへ行ってみた。中央には教会らしき表示もある。ところが行ってみると民家が連なりそれらしきものがないのだ。いつの間にかそこを通り抜け端の海岸に出てしまった。もう一度地図を見て先方に見えている教会らしきに向かう。
「翌日へ」
'04ギリシア旅行マップ
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