読了日記

2008年05月26日(月) 「ジパング」 1−26

「ジパング」 1−26 (かわぐちかいじ著,講談社)


内容:日米新ガイドラインの下、海外派遣としてエクアドルへ向う途中の海上自衛隊イージス艦「みらい」が洋上で60年前にタイムワープしてしまった。時代は太平洋戦争真っ只中。艦員たちは歴史への介在は望まず、未来への帰還を模索するのだが、洋上に墜落した軍機から一人の海軍軍人を助けたことにより、否応なく時代に巻き込まれていく。漫画。


Nさんからの借り物。
未完。

漫画読みとしては押さえておかなならんやろうと思いつつ、そして面白いのだろうと予想しつつ、絶対辛いのは確信していたので手を出していなかったのですが、「適当に区切りの良いところで貸してあげる」と言われたので読んでみました。
予想に全く違わず、面白いけど辛いお話でした。

架空戦記ものは幼少の頃テレビで見た映画版の「戦国自衛隊」がトラウマになってます。
「結局歴史は変わらないんだ」と。
それでなくとも歴史モノというのは「史実」の壁がある。ただ史実を追ったものはノンフィクションであり創作としての面白みは薄いが、史実を無視しすぎるものはファンタジーとなり現実味とともに面白みも薄れてしまう。どこまで折り合いをつけられるかが作者の腕の見せ所なんですが。
「史実」が気に入らない…、好きでない歴史モノは読むのは辛いです。
太平洋戦争というのは私にとって、多分一番重くて痛い歴史です。
ま、そこいら辺は本ブログに書いたのでおいといて。

如月が良いっすね。何となく清涼剤。
梅津館長の死は本当に痛かった。

正直、登場人物には誰一人として感情移入出来ません。誰も彼もどこか違っていると思ってしまう。
それでも、涙するしほっとするし手に汗握る。
感情移入がなくとも作品に入り込めるものなのだなと、感動,情動は登場人物に感情移入出来ればそりゃ簡単だけど、それが絶対条件でないことを知らされました。

アメリカに原爆落としてやりたいという気持ちはあります。
私に核兵器の発射ボタンを持たせたら死ぬ前に押す自信がある(笑)。
けど、戦後の指導者は痛みを知るものでないといけない等という高邁な精神からではないし、落とすのは日本であって欲しくはない。
更に、原爆投下は二度とあって欲しくない悲劇だけれども、あの惨状が戦後の日本の復興を成さしめたことを考えると、現代日本に生き、満足している身として、絶対阻止をうたえるかどうか。
アメリカは嫌いですが、軍事国家日本を潰してくれた点は評価しておりました。

んーそーねー、折衷案として日本が無条件降伏直前までぼろぼろになったところでアメリカが自分のミスで自国に原爆落としちゃう、ってどうだろ?
…ま、本気にしないように。

とりあえず、26巻まで来ておきながら、まだ序盤という感じですが、続きは気になりますが、次は話が完結してから読ませてもらおうと思ってます。
お話追うの、辛いよ。
もしかしたら戦争体験者の親より、その悲惨さを伝えられのみし、安穏と生きてきた私たち世代が一番、このようなリアルな架空戦記に弱いのかもしれません。


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