「狐笛のかなた」(上橋菜穂子著,新潮社)
内容:心が聞こえる“聞き耳”の力を持つ小夜は、ある日犬に追われる子狐を助ける。その子狐はこの世と神の世の中間世界に生まれた霊狐で、使い魔として呪者に命を握られていた。憎しみから対立する二つの国の争いに巻き込まれつつ、二人の心は近づいて行く。小説。
Iサンからの借り物。
和製ファンタジーだそうで。 舞台は日本の、まあ、武家社会のどこかの時代。場所も時代も不特定。
えーと、読みやすかったです。 設定の全てに特出するところはなく、どこかで聞いた、見た、有ったものの寄せ集めですが、それをとても綺麗に構築しています。 話のまとめ方もとても綺麗です。 でも、思い起こすと色々事件があったはずなのに起伏を感じませんでした。
料理で言うなら、仲の良い友人とお喋りし乍ら食べていて、いつの間にか食べ終わっているタイプ。 腹は膨れたし不味くもなかったけど、話を止める突出した香りも味も感じず、いつの間にか食べ終わってしまった、というような。
荻原某と同じく、カップリングの趣味が合えば面白いのでないかと思います。
|