| 2003年01月26日(日) |
「ファウンデーションの誕生 上下」 |
「ファウンデーションの誕生:銀河帝国興亡史7」(アイザック・アシモフ著;岡部宏之訳,早川書房)
内容:心理歴史学の完成の糸口を見つけたセルダンは、その完成の為に困難を乗り越え力を尽くす。
うわーーーーん!!切ねーーーっっっ!! こーゆー進行は苦手だよぅ。うわーーん。
これがアシモフ最後の長編と言うのは残念です。 アシモフの晩年とセルダンの晩年の関係を憶測してしまうから。 池波の「剣客商売」を読んだ時も思ったのですが、初めは快活だったストーリィが段々老いて行っている。「剣客」は最後には「…老いたな…、池波」と思わずにはいられなかった。 ただファウンデーションに関しては、セルダンの老いをアシモフが上手く描いたのか、アシモフが老いたからああいう話になったのか、判断がつきかねて。前者だと思うのですが、それにしては「アシモフ最後の長編」と言う事で裏付けが取れなくて。この後に快活な話を書いてくれたら裏取れたのに…。 老いが悪いんでないですが、老いていたのでなければ違う語り口になったかも、と思うのが口惜しいと言うか。
物語としては、とある人が言っていたように、この6と7は要らないと思う。ファウンデーションの成立までは、あの程度のことを描くのならぼかしておいても良かったと言うか。 …それに、結局これでセルダン・プランは失敗したのが明らかになったのですよね?最後まで行かなかったと言う意味で。4までだとそれがプランの一部かどうかは厳密には判断出来なかったガラクシアは結局プランの一部ではない、と。あれはダニールの手によるんですよね?ダニールがプランの進行を期待してその上にガラクシアを乗せたとする事は出来ますが、セルダン・プラン自体は途中頓挫ですよね?それ考えるとセルダンの生涯が〜。失ったものが〜。…まあ、プランを考えなければ失うものを得ることも無かったわけですから無駄ではなかったでしょうが。 でも切ねぇっっっっ。
ああ、「シリーズとしては要らないと思う」けど、小説として出来が悪いと言う訳では決して無いです。
やはり精神感応能力はネック。あれによって解決したことはちょっと白けてしまうけど…、昔なら…、超能力ものが大好きだった時代なら受け入れられたでしょうね。私も年を取ったか…。
ファウンデーションシリーズは別の書き手によって続きが何冊か出ているとのこと。 しかしアシモフによってでない、そういう同人誌はいまいち食指が動きません。
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