「飛ぶ教室」(エーリッヒ・ケストナー 著 ; 山口 四郎 訳,講談社)
内容:ドイツの寄宿学校でのクリスマス頃の話。
Iさんより借り物。
所謂、名作ですね。書かれてから70年?ほど経っているのに色褪せていない。 ただ大人となった今だから、「優秀な小説とは」の定義が心の中で出来ている今だから「名作」と言いますけど、子供の頃読んでいたら琴線に触れなかっただろうなー。いえ、子供が読んで面白くないと言うわけでなく、この作品の良さはストーリィよりむしろ、人の描写と端々に見えるケストナーのメッセージにあると思うのですが、それは分かっても面白いと思う子供ではなかったので。そういう意味では今読んで良かった作品でした。 結構ね、子供向け名作って私の好きなタイプの話でないのが多かったんですよ。物事(ストーリィ)が単純すぎて重厚さが無かった辺りが。子供の頃はどっしりとした話が好きだったのですが、今ではあまり重いのは読んでて疲れるなーと。(笑)年かな。
親が子供に読ませたい話だなと思う。 これを読んで感じ入った子は、一般の親世代が愛するような子なんだろうな。 私も子供に読ませたいなと思う。自分の子でなくとも(いないもん…)友人の子とか、そこら辺の子とか。でも半分以上の子には、少なくとも読んだ当初には「たくさんの中の1冊」にすぎないだろうなと思うのだけどそんなことないのかな。
禁煙さんと正義さんとか、「怪しい感じの関係」の男の人出てますけど、読んでいて思ったのは「ホモセクシュアル」でなく「ユニセクシュアル」の世界だなと。 以前大学で留学生担当の先生がおっしゃっていたのですが、イスラムとか女が社会に出て来ない世界は性が男しかない、ユニ(単一の)セックス社会なのだと。当然女の人は存在はしますし、男と女は愛し合っても社会的に混在していることは決してない。商業も経済もなにもかも男だけの社会なのだと。「仲が良い相手」も、「命懸けで信頼する人」も「殺してやりたいほど憎んでいるヤツ」も、全て男。女という性は存在しない社会のお話。そういう感じでした。 良い悪いではなく、独特だなと思うわけです、はい。
一応読書が趣味な私ですが、こんな名作を読んだことがなかったのは、道徳の時間に読んだ「最後の授業」…クオレだっけ?(←今調べたら全然違いました。ドーテですって。)あれと勘違いしていて、「戦争の話は嫌だ」と思っていたからでした。はははのは。 ついでに、「世界大戦後の地球に教室ごと飛ばされる話だっけ?」「そりゃ、楳図かずおの「漂流教室」じゃぁっ!!」と言うやり取りが有った事も付け加えておきます。(笑)
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