読了日記

2002年09月30日(月) 「ハッピー・バースディ」

「ハッピー・バースディ」(新井素子著,角川書店)

内容:後藤明は大好きなきーちゃんと結婚をし、初めて書いた小説が賞を取りベストセラーとなる幸せの絶頂期にあった。が、ある日「いい気になるなよ」と言う差出人不明の手紙が届き、同じ内容の嫌がらせ電話がかかって来ることから歯車が狂い出す。


先に読んだ友人が「読後感爽やかなサイコ・ホラー」と称したので、ホラー大嫌い(怖いの嫌い)な私はびくびくし乍ら読みましたが、ホラーちゃうやん!!どこがホラーやねん!おらっ!

ストーリィとしては「一人の小説家が出来るまで」。全ての災い、全ての至福が彼女を一小説家として完成させる為の布石。そんな話。
しかし使い勝手の良い手ではありますが、人死にが、しかも一番大切な人の死が人の成長の切っ掛けになるという話は辛いなぁ。
私の特性の問題でしょうが、残される者にでなく、逝く人間に感情移入してしまう。小説家となったあきらの作品を、きーちゃんが読めないのは辛いなぁ、悲しいなぁ、きーちゃんこそ読みたかっただろうに…、読みたかったのにな…。そう思ってしまって辛い。

エンターテイメント性は低いと思う。「どう?」と聞かれても勧めない。今回は「素子節」はそんなに鼻につかなかったけど、読めない人は読めない文でしょう。でもこの小説を読んで私は何個所も思う所が有った。自分の考えを再確認出来る文が多かった。いつもなら小説読んで思うところが有ったらここに書く所なんですが、多すぎて書ききれないので断念するくらい。
個人サイトを持つ皆さんに読んでもらいたいなと思う文があったのですが、果たしてそこを読んだ所で私が言いたい事が伝わるとは思えないなと最近ようやく気付いた。←詳しく書こうとすると長くなるんだ、これが。

どーてーも良いけど素子さん、書きかけの続き物の続き、出して下さいよぅ。


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