たそがれまで
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2005年03月07日(月) 友のこと 届かない返信





何年かぶりに友人にメールを出した。
ほんと、彼女にメールを送るなんてどれだけぶりだろう。


 お誕生日おめでとう
 今年もやっと私のトシに追いついたわね

 もう何年逢ってないだろうね
 逢いたいね
 逢いたいよ



返事の代わりに届いたのは、宛先不明で戻ったメール。
彼女がそのアドレスを使っていたのはほんの一時期で
もう5年も前の話だから。
だけどきっと雲の上で受け取ってくれたに違いない。

かけがえのない友人だったということが
年を重ねることに身に染みてくる。
もっともっと話がしたかった。
もっともっと彼女とコーヒーが飲みたかった。

ふと思い立って、彼女にプレゼントを買うことにした。
彼女が好みそうなストラップと、彼女専用のカップ。
そして彼女の笑顔を引き立ててくれそうなフォトフレーム。

数少ない彼女の写真を見ていると
いつも小さかった頃の娘が一緒に写っていて
娘を見る彼女の顔は、まるで母親のようで・・・・

生後間もなくで亡くしてしまった我が子を
愛おしむような眼差し。
一緒に桜を見に行った時も、
一緒に初詣に行った時も、
保育園の遠足にくっついて来た時も、
家でお茶を飲んでいる時も。

フォトフレームに笑顔を飾ったら
いつも彼女が喜んでくれたコーヒーをいれた。
写真の前に彼女のカップ。
そして二人で飲んだ。

ああきっと、
もしも今でも彼女が元気なら
しょっちゅう我が家に遊びに来ていたんだろう。
300劼竜離さえものともせず、いつも遊びに来てくれたんだろう。

そしてほぼ同じ頃に生まれた私の娘を
自分の子供に重ね合わせて、目を細めてくれたに違いない。
それからきっとコーヒーを飲むんだ。
二人とも両手でカップを包み込むようにして・・・



亡くなったひとにメールを送ったって
返事など来るはずもない。
そんなことわかっていて、やっている自分が淋しい。

亡くした子のトシを数えるな
時として、過ぎ去ったことは忘れなさいという意味で引用されるけど
私は彼女の誕生日を忘れない。
毎年そうしてきたように、今年もちゃんとお祝いをした。
年老いた彼女のお母さんが、そして私が
忘れない限り彼女はトシをとり続ける。

だって、いつかあの世とやらで再会した時
彼女だけ若いままなんてズルイでしょ。

彼女へと買ったストラップは
私のカギのキーホルダーに付けた。
いつか逢う日まで預かっとくね。







私、あなたに恥ずかしくないように生きてますか?
あなたに背中を押してもらったからこそ手にいれた幸せを
大切にできてますか?
今日は泣きたいほどあなたに逢いたい。
あなたからメールの返事がほしい。










東風 |MAILHomePage

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