機転 - 2003年09月25日(木) 私の妹はとっても料理が上手。 彼女の家には今まで何回もご飯を 食べに行っている私だが、その度に 「これは試してみたい!」というような料理が、 必ず一品はあって、本当に私の血縁か?と 疑ってしまうほどである。 で、先日お邪魔したときにも、やはりとっておきの一品をごちそう になった。 そのメニューの名は「韓国風味噌スープ」 椀に鼻を近づけるとほんのりゴマの香ばしい臭いがし、 味噌ベースの汁がピリッといい感じで辛く、 中に入ってるもやしや韮にもしっかり味が染みて、 奥さん、これがとっても旨いのなんのって。 早速レシピを聞いた。 鶏がらスープをベースに、もやしや韮などのお好みの 具を入れ、味噌とすりゴマ、練りゴマ、煎りゴマ、コチジャン などで味をつけ、仕上げにゴマ油を垂らすそうである。 入ってる調味料の数は決して多くはない。 だが、私は気が遠くなりそうであった。 ゴマ関係だけで4種類、「もうこれ以上何のしようもありません!」 というぐらい、あらゆる方法で加工されたゴマが入ってる上に、 コチジャンときた。 味噌、醤油、酒、砂糖、塩、こしょうといった基本調味料でしか 料理をしない私にとって、その存在はあまりにも遠い。 例えて言うなら、日本とブエノスアイレスぐらいの距離感である。 しかし、結婚して早丸8年。 マンネリ気味の料理に一石を投じたいところ。 作ってみた。 帰ってきた旦那に味を見てもらうと、 彼は「なんか違う」と言うのだった。 さすが。 実はこの料理を作るにあたって、忠実に揃えたのは もやしと韮、煎りごま、それに味噌だけ。 鶏がらスープのもとを買うのを忘れ、出汁は本だしかつお風味。 ごま油も、切らしていたので、ごま風味の油であればいいだろう・・と オリーブオイルでいりごまを炒めて、ごま油もどきを作って代用。 コチジャンにいたっては、”距離の近い”キムチを使用し、 練りごまもなかったので、黒い煎りゴマを大量に入れてみた。 おかげで、汁の色は食欲をそそらないダークグレー。 出来上がりの時点でもうそれは、妹のものとは遥かに違っていたのである。 この世に生を受けて三十うん年。 今まで、機転を効かせ数々の問題をクリアーしてきた私。 だが、この時、私は思ったのだった。 料理だけはダメなのね〜〜ん・・と。 おしまい。 ...
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