台所のすみっちょ...風子

 

 

Y、その後。 - 2003年02月27日(木)

結婚して名古屋に住む友人M美から、メールが入った。

「日記読んだよ。で、Yとは飲みに行きましたか?まだだったらよろしく

言っておいてね!」

Yとは、ついこの前この日記に書いた、飲みに行くと300円多めに

出してくれる、あの男の友人である。


もともと私とM美、そしてYは会社の同期であった。

3人が会社にいた頃は、時々だが食事に行ったりしてたのである。

彼女のメールは続く

「300円というびみょーな数字に彼を懐かしく思い出しました」

そう、彼はどんな時でも300円の男。

私を励ます時も、楽しませる時も・・出すのは300円、300円の男。


なので、今回もそれ以上の金額を期待することなく、その日を迎えた。

行ったのは渋谷の創作料理屋ふうの小ジャレた店。

この不景気だというのに、結構人でいっぱいだ。

「ははは〜ん、、この暗めの雰囲気に釣られてどんどんくるのだな・・

これじゃあ北の○族も会社更生法のお世話になるわけだ、、」と

どうでもいいことを思いながら、創作された見た目、味付けを堪能する。

う〜〜んなかなか旨い。

彼との久しぶりの時は4時間にも及んだ。

これから産まれてくる子供の名前のこと、

彼の会社のこと、

私がいた業界が今だ不景気だ、ということなどをペチャクチャとおしゃべり。


そしてお会計。

2人で楽しく過ごした金額は一万円弱。

財布を出し、半分払おうとすると、なんと4000円で良いという。

「今なんておっしゃいましたか?きっと、私は酔っているんだわ」と、

もう一度聞き直しても同じ答が返るのみ。

押し問答の末、結局彼には1500円ほど多めに払ってもらうこととなった。


が、何故?何故なんだ・・。と疑問が頭から離れない。

300円から1500円といったら、5倍ではないか!?

帰りの電車の中で始終そんなことに思いを馳せ、

地元の駅に着き、チャリンコ置き場に行って、使用量100円を出そうと

財布を開けると、中にはさっきもらったばかりのYの名刺。


そこには株式会社○○○○ △△△部  課長×田××とある。


課長である・・。十数年前までは、同期だった彼が会社が変わったとはいえ、

今は課長・・・。

そうか・・・出世したからか・・・。

そういえば、飲んでる席で名刺を肴に

「ヤダァ〜、、偉くなっちゃって〜」
「いやいや、、そんなことないよ」なんて

あんなに盛り上がっていたではないか!

「いつもより5倍」の謎が解け、そうか、そうか、ハハハハ、、と

颯爽とチャリで家へと向かう私であった。


ごちそうさまでした。


おしまい。


...




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