KISS - 2003年02月08日(土) 深夜の池袋。 JRの終電も秒読み段階に入り、間に合うのかよ、と バタバタと西武線の改札を出ると、駅の構内には別れを惜しむ 若いカップルがチラホラ。 つないだ手はとても名残惜しそうで、なかなか離れることができない様子。 抱き合ったり、見つめ合ったりを繰り返し、最後にはキス。 カップルによって様々だが、それは、恥ずかしげな小鳥のようであったり、 バキュームカーのようであったり・・。 「君しか見えない」 「う〜〜ん・・私も・・」などと、 例え、相手がキムタクでなくても、例え、松嶋菜々子にはほど遠くても、 それぞれが主人公気取りだ。 きっと、目には分厚い”恋のフィルタ”ーってもんがかかり、 お互いの姿を「月9」の主人公に見せているに違いない。 恋することって恐ろしや・・。 結婚して私も丸8年。実はそんな彼らがちょっと羨ましかったりする。 夫婦になってしまえば、ずっと一緒にいるのだから、 そこにシンデレラ物語、タイムアウトはないのである。 「あれ?さよならするこの瞬間ってどんな気持ちだったっけ?」 「切ない気持ち」というヤツを、今ではすっかり忘れてしまった。 そういえば、私は駅でキスなんかしたことない。 いや、あったかもしれない。 もっともっとすれば良かった。 恋をいつまでも忘れぬように。 そう、激しくぶちゅ〜〜〜〜〜〜〜っと。 ...
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