アザラシ - 2003年01月24日(金) 私は水が怖い。 何故かというと、3歳の時、風呂でおぼれかけたことがあるから。 湯船に私を抱いて入っていた父親が、うっかり手を滑らし、 私はぶくぶくとお湯の中に沈んでいった。 普通、そんな幼い頃のことを覚えてるわけはないのだが、 よほど、その事件が衝撃だったのか、私の脳裏には、 今もあの時のことが頭の中に焼き付いている。 熱くて、とても苦しくて、視界がゆらゆらし、ぐるぐるした時のことを。 幸い、父が助けてくれたおかげで、私は生き続け、 こうしてこの日記も書くことができるのだが、 だからと言って、「お父さん、ありがとう!」なんて気には なれない。 落としたのは、父。そして、彼がお風呂から上がり、 「ハハハ〜かあさぁ〜ん、落としちゃったよ〜」 と、まるで「10円落としちゃったよ〜」的に、 母に報告していたことまで記憶してるからだ。 それ以来、私は水の中が苦手になってしまった。 なんか、まぬけなトラウマ。 そんな私の伴侶であるにも関わらず、旦那は水が大好きである。 今週末もサーフインに行くという。 去年までは、半袖のウエットスーツしか持っていなかったため、 さすがにこのシーズンは”オフ”としていたのだが、 この前の年末のボーナスで念願の長袖を買ったため、今年は もう、彼の中の血が騒いでるらしい。 雪もちらつくこの時期に・・・スイッチ”オン”とは・・ バカか。 きっと、そのスーツのせいで、ヤツの「海と一体感」、「海とお友達感」 はぐっと増したのであろう。 すると、さしずめ気分はアザラシってとこか・・? いや、初めてまだ一年、一体になれるほど上手くはないかもしれない。 浮いてるだけなら、流木か・・。 漂流しなければいいが・・・。 安全を願う。 おしまい。 ...
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