下町人情。 - 2003年01月23日(木) 鼻の穴にワインのコルクを詰めたくなるほど、 鼻水がじゅるじゅるの私。 昨日医者に「おとなしくしてて」と言われたものの、 今日はインターネットの指導員の日。 なんたって、年明けから18日までたっぷり休みを貰ってしまった身分。 これ以上「鼻が滝のように流れるので休ませてください」 とは、到底社会人としては言えないという、自戒の念から、 ポケットティッシュを4つ持ち、思い切って勤務に望んでみた。 しかし、今日は来訪者は少なかったものの、質問される回数が 土日以上に多かった。 よりにもよって、こんな日に限って。 で、「ひょこに、ひゅーあーりゅえりゅほぉ、入れひぇくだひゃい」 訳(ここに、URLを入れてください) などと、もはや自分でも何を喋ってるのか分からない有様。 おまけに、説明は所々で中断を余儀なくされ、 「ひょっと、ふみまふぇん」訳(ちょっと、すみません)と、 鼻をかみにゆく始末。 取り敢えず、”教えたい!”という迫力だけで乗り切ってしまおう と心に決め、質問に対応し続けて、ふと気がつけば、終了一時間前、 ティッシュは残り一個という状態に。 「あと、一時間、あと一時間で家に帰れる」と私を安堵感が包む。 こんな時、体というのは不思議なもんで、ホッとしたと同時に 鼻の穴の緊張も解け、ダムから放水された水のように、一段と鼻水が。 仕方ないので、受付カウンターの裏にしゃがみ込んで鼻をチーンしていると、 頭上から「あれ〜風邪引いちゃったの〜?」と声がする。 見上げれば、そこには、インターネットスポットを管理してる事務所のおじさん。 「ええ、、ひょうなんです。ひゃなが止まらなくて・・」 訳(ええ、そうなんです。鼻が止まらなくて・・)と慌てて答える私。 おじさんはそれを聞くと、「大変だね〜、お大事にね〜」と じゅるじゅるの私を気持ち悪がりもせず、なんともまあ優しい。 そして、勤務も残り30分となったときのこと。 さっき来たおじさんが、またひょっこりやって来て、 「ハイ、これ!これだけあれば、足りるよね〜」とポケットティッシュ を7個くれた。 大変感激した。さすが、ここは下町、人情町! 一介のバイトをそんなに気遣っていただいて。 貰ったからには、使わなければいけない。 彼の親切には、涙が出る想いである。 が、もはやその時点で、私の鼻はまっ赤。ヒリヒリ痛みさえ感じ、 鼻はちぎれそうである。 あと、30分でポケットティッシュ7個消化・・・鼻が取れてしまうかも・・・ と、指導員以上の与えられた責務の大きさに 押しつぶされそうになるのだった。 おしまい。 ...
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