台所のすみっちょ...風子

 

 

いで姿! - 2002年12月14日(土)

冬真っ盛りである。

東京にも雪が降り、各地から体感温度をぐっと下げる雪の映像が

お茶の間に届くここ最近。

この寒さだというのに、うちの旦那の”常夏男”ぶりは止むことがない。


彼は大変な暑がりなのか、家に居るときはほぼ裸同然。

会社から家に帰って来ると、まるで、仕事の重圧という重いよろいを

脱いでゆくかのように、背広を脱ぎ、ズボンを脱ぎ、Yシャツを脱ぎ、

靴下を脱ぎ、あっという間にブリーフ一枚の姿に変わる。

それは、まるで井出らっきょ。

私はお笑いと結婚した覚えはない。


通常の冬であれば、それはそれでいい。

だが、今年は例年よりも早く冬将軍がやって来てるのである。

日頃お疲れで体力が弱っている彼のこと。

このままでは、風邪を引いてしまうではないか。


なので、ついにおととい、私は意を決し肉体をさらけ出し過ぎる彼に

注意を促したのであった。

トレーナー着ろ!何でもいいから履け!靴下も!といつにない妻らしさで、

あれやこれやと言ってみる。

だが、井出らっきょは私の暖かい助言にぴくりとも反応しない。

それどころか、「うるさいなぁ〜」と子供のようにむくれたりする。

ナニ?うるさいなぁ〜・・だと・・・・?


心配している者に向かって、なんと失礼な言葉であろうか。

だいたい夫婦というのは、籍が同じところにあるというだけで、

親、兄弟のように血が繋がっているわけではない。

言ってみれば旦那は他人である。

その他人の体のことを、まるで自分のことのように考えてくれる人なんて、

ハッキリ言って私という妻ぐらいだ。

言って貰ってありがとう!と感謝されこそすれ、うるさい!と言われる

筋合いのないことは明らか。

試しに、手当たり次第に歩いてる人達を捕まえ、

「すみませんが私のことを、あなた心配してくれていますでしょ〜か?」

と聞いてみたらいい。

たぶんそのすべての人に「いいえ、心配してませんよ」

と言われることだろう。

人によっては、意表をついた質問に不気味がり、逃げてしまうに違いない。

その時初めて旦那は私の、妻のありがたみが分かるのだ。


そして今日、相変わらずの井出らっきょな旦那に、そんな私なりの理論を

ぶつけてみた。

すると彼は言うのだった。

「ふ〜〜ん。でも、道を歩いてる他人にそう聞いて、ええ、、心配してますよ!と

か、そこそこ気にかけてます!なんて言われるかもしんないじゃん!」と。

「エッ?マジで?」

驚きのあまり半ばのけ反りそうになる私に彼の

ダメ押しの一言。

「間違いない!!」


う〜〜ん・・・・・・・・・・。

そこまで反論するなら仕方がない。

いつまでも井出姿でいろ。

おしまい。


...




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