台所のすみっちょ...風子

 

 

印象。 - 2002年12月03日(火)

髪は女の命。よって女の印象はある程度

その髪型で左右される部分があ〜〜る。

例えば、藤原紀香がいくら綺麗だとしても、

ちょんまげスタイルであったなら、とても日本の代表的な女優という立場で、

韓国に親善大使として行くことなんてあり得なかったワケだ。



最近、めっきり女としての印象がかすれてきた私。

そこで、今までの自分から脱却し、どうあがいても

上がらない女を少しでも持ち上げるべく今日美容院に行ってきた。

美容院・・・私の生活語録からその言葉が失われて久しい。

なんたって、8ヶ月ぶりである。

8ヶ月前には肩より若干長かっただけの髪。

それがぐんぐん伸びてゆくにも関わらず、

「縛れば毛先の痛みもまとまりの無さも関係ないね!」と持ち前の

山男ふう無精さで今まで乗り切って来た。

鏡に映る私は、髪を下ろしていれば村人を食ってしまうヤマンバ。

ひっつめの一つ結びにしていれば、その姿はウメばあさん。

・・・どう転んでもお年寄り。

最近では、そのバアサン加減にヘアカラーの落ちた白髪交じりの髪

が、一層拍車をかける有様。

今年ももう終わり。あと一ヶ月で新年。

ゲッ!大変なことである。

新しい年の門出を辛気くさい姿で迎えるなんて、

ただでさえ幸薄いのに、一年間のお先真っ暗さをスタートそうそう

自分が招くようで、怖い気さえするではないか!

カット代は5800円。今の私には安くはないが、明るく新年のスタート

をきるためだ、しょうがない。


地下鉄に揺られること40分。大使館勤めの外国人が多く住む

ことで有名な、とあるおしゃれな街に私の行く美容院はある。

今日の私の決意には、並々ならぬものがあった。

8ヶ月ぶりに切るのだ。しかも5800円がかかってる。

希望の髪型は手に抱えられた雑誌の中に、すでにしっかとマークされていた。

サラバ!バアサアン!

コンニチハ!まだ見ぬ格好いい私!


美容室の椅子に座り、持参した雑誌を開いてこんな感じ、あんな感じと

注文を出す。

しかし、担当の男の美容師は私がマークした髪型には、どれに対しても

なかなか首を縦に振らないのであった。

それでは、雑誌まで買って事前チェックした意味がない。

彼の反応を気にしながら一生懸命説明する私。

プロとしての自負心から、それはど〜かな〜というばかりの美容師。

バトルをすること20分。

話を行きつ戻りつしているうち、なんだか頭がこんがらがってしまい、

そのうちなにがなんだか自分の言いたいことも分からなくなり、

とうとう私は「お任せする」と言ったのであった。



そして40分後、作業は終わった。

彼は私の説明のほとんどを聞いていなかったハズなのに、

何故か言葉の端々に私が言った「今ふうの感じで!」というところだけは、

受け止めていたようで、鏡に映ったそのスタイルは、

裾の当たりにシャギーを入れた肩までのセミロングスタイル。

トップにボリューム感があり、先に行くに従って入れたシャギーのおかげで

先細って行くスタイルは、確かに今っぽい。


そう、そのシルエットを表現するなら、タコ。

または、らっきょ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?


私は、バアサンから食べ物を連想させる女へと変わっただけであった。


・・これからもよろしく。


おしまい。



...




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