台所のすみっちょ...風子

 

 

離れてゆく2人・・。 - 2002年12月01日(日)

高校時代の友人が新潟からやって来た。

中学の同窓会が東京であるらしい。

同窓会は土曜日に六本木で、というので金曜日、

我が家に一泊したのだった。


新潟人といえば、酒。

なので友人と2人、もうやることは決まってる。

到底おもてなしメニューとは言えないシチューと、スーパーで

買った総菜味バリバリの骨付きガーリックチキンをつまみにしながら、

夜の9時から酒盛りのスタート。

始めはビール一本ずつ、そして友人が土産に持ってきてくれた

ワイン、ボジョレーヌーボで杯を重ねる。

そして、我が家手持ちのボジョレーを経て、気がつけばビール2缶、

ボジョレー2本、そして焼酎をボトル半分を飲み干すいい気分の

三十路女が東京の星の下に2人。

結局、打ち止めとなったのは午前3時であった。

その後、友人が「シャワーは朝でいい」というので、私は風呂に入ることに。

下着といつもの”源さんセット”であるスパッツとセーターを持ち

半正体なくし気味に脱衣所へ。


私は友人が来る直前まで、

「今日だけは源さんスタイルはやめとこう。いや、そうするべきだ」

と心に決めていた。

いくら仲が良くても、家族でない人にその姿を見せるのはど〜だろう?なんて

私らしくもなく、しおらしい考えが頭をよぎったのだ。

それは、

「今日はちょっとぐらい寒くてもパジャマ・・パジャマ・・パジャマ・・」

と油断しないように、昼間自分に言い聞かすことを繰り返すほどの

意気込みであった。

しかし、「酒が人をダメにする!」とは世間一般良く言った!

そんな私の考えも大量の酒ですっかりどこかへ吹き飛んで行ってしまい、

躊躇いもなくいつものテヤンデェ〜スタイルに変身。

風呂から上がってきた私を見た友人も、それが当たり前じゃんと言わんばかりに、

「あ〜、それが例の源さんスタイルね〜。」などとサラリと言い放つ始末。

私もそうそうと交わしたものの、いつのまにかおやすみスタイルに着替えていた

彼女の姿をマジマジと見て、次の瞬間言葉を失った。

いや、普通のパジャマだったのだが、それはネル素材で黒地にミッキー

マウスがプリントされた可愛らしいパジャマ。

兄夫婦のプレゼントらしい。

もともと、彼女は若く見える。だからミッキーが自然にいい感じだ。

リビングで向かい会う全身タイツ下半身版の私とミッキー姿の彼女。

威勢のいい源さんと、可憐な女。

私と彼女はもちろん同い年。

高校では同じ制服に身をつつみ、放課後は良く遊んだ。

洋服の趣味もそんなに違わなかったハズ。

いつから、そして何が2人を引き離したのか?

この先、どこまで離れてゆくのか・・?

女としての違いを痛烈に感じながら、彼女との思い出が

走馬燈のように頭を駆けめぐるのであった。

おしまい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail