台所のすみっちょ...風子

 

 

ブヒ〜〜〜〜。 - 2002年11月28日(木)

「こんな寒い季節には豚汁だよな〜、豚汁食べたいな〜」

彼は言った。確かにそう言ったのだ。

そこで私は作った。豚汁を。

日頃、「朝食は勘弁してください。でも夕食なら保証します」と

言っている手前、彼のリクエストに応えないワケにはいかない。

普段は買わないゴボウ、それもドロ付きを綺麗に洗って笹掻きをし、

手のかゆさに耐えながら、里芋を剥いた。

ゴボウ、里芋、大根、人参、油揚げ、こんにゃく、そして主役

である豚肉。

これだけの健康具材を入れた豚汁なんて、我が家ではそうめったに食べられる

もんではない。食っとけ、食っとけ〜〜!!


ぱくぱくふ〜〜ふ〜〜と豚汁を次々に口に入れていく旦那。

その一口、一口が私の株をズンズン上げているのは、もはや疑う余地もない。

これで、私の妻の座もあと10年ぐらい保証されるのは間違いナシだ。

だが、その和気あいあいの雰囲気の中、旦那の口から思わぬ一言が。

「明日とあさって、俺飲み会だから、ご飯いらない」

・・到底すんなりとは飲み込めない発言であった。


なんですって!?

被災地の炊き出しかと思われるような

シチュー鍋いっぱいに作ってしまった豚汁はどうする?

旦那のことを思ってそれを作ったと見せかけといて、実は明日も

あさっても、夕飯は豚汁で!という私の「楽々夕飯大作戦」はどうなる?

しかし、飲み会を通じての人とのコミュニケーションは大切。

豚汁があるのでやめてください、とは言えない。

なので、私は腹を決めた。責任を持ってこの豚汁を食いあげてみせますと・・。


そして、次の日からさっそくの豚汁漬けが始まった。

火曜日、昼に起きて豚汁2杯を食い外出。夜、帰ってきて豚汁2杯。

水曜日、11時に起きて豚汁一杯。夜、煮詰まりきった豚汁2杯。

月曜日の2杯を合わせると、お腹に入った豚汁は計9杯。

ゲップの音も思わずブ〜〜と出てしまいそうである。



この3日間、ほとんど豚汁と白米しか食べてない。

今だ、鍋の底が見えない豚汁を見つめながら、悲鳴を上げて

しまいそうなのであった。

ブヒ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。


おしまい。


...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail