大根で。 - 2002年10月26日(土) 50円の大根を一本買ってきた。 野菜室に入れるべくひょいと持って、 スーパーの袋から取り出したそのついでに、なんだかその大根で ダンベル体操をしたくなった。 大根をしっかりと握り締め、股を広げ、背筋をピンとやって、 腕を上に向かって伸ばし、そして引くとこれがすこぶる調子いい。 いち、に、いち、に・・。 軽すぎず、重すぎないその丁度良さが、肩の動きをスムーズにし、 体操が無理なくできる。 やるじゃん!大根。 実は過去、私はダンベル体操をやっていたことがある。 「初めは効果が見えないけど、3ヶ月続けると体の血流が良くなって ぐっと痩せるよ〜」という、私の専属トレーナーである旦那の言葉に うっかりのせられたのである。 我が家にあるダンベルは重さ2キロ。 「お前にはこのくらいが良いよ。それでも軽いぐらいだ。」 というので、その重さのヤツを買ったのだが、 持っただけで、ズッシリ感が腕から肩の方へと広がる。 そりゃあ、太い骨を持つごっついゴジラのような旦那にしてみれば、 2キロなんて自分の鼻くそぐらいの感覚で楽々モンだろうが、 なんたって私は気は強めだが、体はか弱い大和撫子。 腕をう〜〜んしょう〜〜んしょと 伸ばして引いて伸ばして引いてするものの、 その度に肩がゴキゴキいって、もう脱臼しそうである。 それでも、痩せたい一心で続けること3ヶ月。 重みに耐えながら、こんなことで良いのだろうか? これでは痩せるのが先か、脱臼が先かの世界になってしまうのではないのか? ・・と恐怖すら感じる私。 結局、変わることない体重計の針にウンザリして、3ヶ月半ほどで アッサリやめてしまった。 その後、我が家のダンベルは、ただのゴロゴロした路傍の石。 又は、床に置かれた文鎮。 あれから、2年ちょっと。 ようやく無理なく運動をサポートしてくれる物が見つかった。 大根はダンベルの代役としては優れもの。 50円という安い値段で凄くお得な気分の私。 こんなことなら、右と左用で2本買っとけば良かった。 おしまい。 ...
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