今日もガサゴソ
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私の両親の友人のお話です。 矢沢永吉ではありませんが、エーちゃんと呼ばれています。
その方は子供の頃から、 郷土芸能の鹿踊りをしています。 縁起の良い舞いなので 結婚式の時に呼ばれることもあるそうです。 こういった伝統を守るために 稽古にも励んでいるそうです。
とはいえ、両親の友人だけに ある程度の年令で、その会でも偉いので 公演の時には 準備を若い人に任せていたりするわけであります。
ある時、結婚式だったそうです。 時間通りに約束の場所で 踊りの準備に入りました。 メンバーも慣れたものです。
が、その日だけは事情が違っておりました。 足袋です。 何故か、その方の足袋だけがふたつとも右足だったのだそうで...
おい、かわりの足袋は足袋は足袋は... ありません 誰か両方左足の足袋履いてないかー! みんな、ちゃんと揃ってます! あ、もう、開演の時刻です!!
エーちゃん、困ってしまって、 でも、足袋を履かずに舞台に出るわけにもいかず 仕方なしに両足に右足の足袋を無理矢理履いて 踊ったそうであります。
なんとも落ち着かない足元で、 お客様のだれ一人が気付くはずもないのですが 気になって気になって 踊りは上の空だったそうです。
その話を聞いて以来 日本の伝統芸能の装束を見るたびに ついつい足元をじ〜っと見てしまいます。 そして、足袋をきゅっと履いたときの 感触を思い出して 足の指のあたりがムズムズしちゃいます。
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