今日もガサゴソ
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2003年03月02日(日) ひなまつり 2

私が十歳くらいの時、
叔父の家から布でできた着せ替え人形と
木でできたお人形の家具が届けられました。

曾祖母が母たちのために作ってくれたものだそうです。
丁度リカちゃん人形くらいの大きさでした。
浴衣や着物や帯が少しあって、
多少古びた感じはするものの
可愛らしく、珍しくもあり、大切にしました。
家具は祖父が壊れた下駄で作ったのだそうです。

その人形を見つめて母がいいます。

私たちみんなの大きなお人形があったの
触ってはいけないの
美しい晴れ着をいくつも持っていて
着物はみんなおばあさんが
お仕立ての余り布で作ってくれた
あのお人形はどこにあるんだろう
このお人形が出てきたのなら
一緒にあっても良いのに
おひなさまもどうなっているんだろう
ひどい状態だったので
黙って処分したんだろうか

母のつぶやきは
いつまでもいつまでも心に残って
それほどまでに
恋しいのは、果たしてお人形なのかどうか
つい考えてしまいます。

私は15歳で進学のため家を離れ、
就職のため上京し、そのまま東京で結婚したので
母の胸のうちを聞く機会はありませんでした。




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