いっしょくんの日記

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なんとなく 書くんで〜
なんとなく 読んで下さいね。

2002年11月14日(木)  モスラ


 冷たい風の吹き荒む日に
 モスラは現れたのです

 玄関のガラスを叩きつけるように
 パタパタ・・・・パタパタパタ・・・・
 モスラ色した大きな蛾です
 家の中に入らないように
 タイミングを見計らって
 いまだっ  と素早く入ります
 初めあわてた私は
 「ガメラがいる!!見てごらんガメラだよ」
 と娘に伝えました
 「ガメラ?亀吉のこと?」
 それは家で飼ってる亀でしょ・・・・
 「あ・・・ごめん モスラだった・・・」
 くもりガラス越しでも十分大きさがわかります
 夜は寒いから 死んでしまうだろうね・・・
 
 朝・・・どったりと横たわるモスラを始末しなくてはと
 玄関に出てみましたが モスラの死骸は見当たりません
 強風で飛ばされちゃったのかしら・・・
 そんな程度で あまり気にもとめませんでした
 午後子供のお迎えに出ようと
 鍵をかけていて あれっ?
 ゴマ位の粒々が 一つ・・・また一つと
 あちこちにくっついています
 初めは風と雨で飛ばされた植物の種かと思いましたが
 どう考えても モスラの卵です
 パタパタとガラスを叩いていたのは
 卵を産み付けていたのです
 とほほ・・・・嫌だなぁ・・・
 
 虫娘の出番です
 「モスラがさ・・・卵を産み付けていったらしいの
  明日にでも何とかしてもらえるかな・・・」
 と 相談です するといとも簡単に
 「一つずつとって裏の土においておこうか
  それとも熱湯かけて 駄目にしちゃおうか」
 うーん・・・どちらも選べない感じです
 あんなに大きな蛾が 大量発生しても困るし
 娘が手をかけて殺すのもすすめられないし・・・
 答えに詰まってしまいました

 夜 玄関を出て行く音が・・・
 「明日考えればいいから・・・」
 と覗くと 懐中電灯を手に
 卵に霧吹きしているわが娘・・・
 どうやら玄関で孵化させようとしているようです・・・・
 「あのさ・・・それだけはやめて・・・・」
 「わかってるけどさ なんとなくね」
 虫の卵を見ると 霧吹きしたくなるのかしら・・・
 カブトムシじゃあないんだから・・・

 まぁ・・・モスラも必死だということか・・・

 きっと寒空の強風にあおられて
 どこかの土の上で
 ひっそりと土に返る準備をしているのでしょうね・・・


     
        蛾



 木枯らしの 風に背押され 産卵す 羽根ほろほろと 朽ち落ちるまで

   (羽根がぼろぼろでした・・・)



 知らぬ地に 運ばれし身も 顧みず 僅かな時に 命を残す 

   (生む場所すら探す機会を奪われて ただ風に身を任せて
    ここに決めました まさか・・・取り除かれるとも
    思わずに・・・・)


 悲しくも 置き去られたる 儚さに 激しく叩く 寒風にも耐え

   (置き去りにされた卵 儚い命 なのに寒風は厳しくも
    容赦なく吹き付けています)


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