子供と遊ぶ日
今日は前回より少ない人数です そして担当スタッフが 今日始めて通しで責任を持つ人です 彼女は 音楽大学を出て リトミックのプロですから どんな風に作り上げていくのかとても楽しみでした まず始まりの歌から もうすっかり彼女のペースに圧倒されます 参加した親子はひきつけられ すっかり心を掴まれてしまいました ・・・さすが 私は心の中でつぶやき 拍手を送ります ぼんやりはしていられません 少人数とは言え 彼女を盛り立てるのは あと私しかいませんから 気を張ります 邪魔になってはいけないけれど ボーっとしていては 圧倒された親子は引いてしまいます お母さんの気持ちになったり 子供の気持ちになったり いつもは引き付けるための声かけも 今日は 参加する立場の声にしなくてはなりません テーマは「三匹のやぎのガラガラドン」 ガラガラドンになってお母さんと出かけます 途中で新聞でお相撲をしたり ダンボールのトンネルをくぐります まだ年齢の低い子は 怖くてなかなか反対側までいけないのです 反対側へお母さんにまわってもらい 名前を呼ぶようにしてもらいます くぐりたくて覗いてみるのですが 入るのはちょっと怖い そんな自分との葛藤がかわいらしいのです 大きい子は何度も何度も くぐっては戻りしています トンネルの中が気に入ったようで 途中で止まって出てこない子もいます 暗くて狭いところが好きなときってあるものです 「邪魔だから出なさい」と注意するお母さんに 見向きもしないで 座り込みます 皆がトンネル遊びに満足したころ ずるずるずるとトンネルごと端へ移動してしまいました 好きなだけ入っていてもいいですよ 時々ダンボールが もこもこっと盛り上がり 中で立ち上がってみてるのがわかります ・・・・たのしそう
そしていよいよ橋を渡ります ガラガラドンは そこでトロルに脅かされます 「橋をガタガタさせるやつは食べてしまうぞ」 彼女が変装して登場です ゴム手袋にスカーフで顔を隠しています 橋を渡ってご機嫌な子供たちが 突然顔色を変えて お母さんにしがみつきます 中には泣き出す子まで・・・ 打ち合わせ通り 落ちている新聞紙を 丸めてトロルに当てるように促します みんな!トロルをやっつけるよぉ!! 怖くて近寄れないものだから 玉があたらなくて トロルが弱らない・・・ えいっ!えいっ! そのうち1つ2つと当たりだし やられるばかりであることに気づいた子達が 安心して玉を当てます 当り始めると トロルはあっという間に倒れてしまいます ばんざーいやっつけたぁ! トロルは皆を脅かしてしまったお詫びに イチョウの葉にかたどった サツマイモチップを ご馳走してくれたのです 「これをあげるから許してね」 というトロルにみんなで「いいよ〜」って言ってあげます 約1時間こうして遊びました
楽しませるには楽しむこと 私たちのモットーにぴったりの時間でした
その後は お天気がいいので外に出ました 棕櫚(しゅろ)の葉を使って作った バッタづくりです やってみたいお母さんだけ挑戦していました 何か覚えて帰ることは ちょっぴり満足に繋がるようです
「たのしかったねぇ」 親子でそんな声を掛け合って帰っていく姿は なんとも嬉しいものです
今日もニュースで 我が子をベビーベットに叩きつけて 意識不明の重態にしてしまったお母さんが居ます 子供を殺した後で自分も死ぬつもりだったと聞きました 「どうか こちらを向いてください 遠くからでもいいですから こちらを見てください 少しずつでいいから 近づいてきて欲しいです みんな居ますよ みんながたくさん抱えて こうして頑張っていますよ 辛いことだけではないです 楽しいこともあるんですよ」 そんな声を 風に乗せて届けたい 心の叫びが聞こえるから 受け止めていることも気づいて欲しいのです 1人ではないことに気づいて欲しいのです 道はたくさんあることを 知って欲しい・・・ 外を見て欲しい・・・心の窓を開いて・・・
長い時をかけて続けていたら たくさんの思いが きっと届く日が来ると信じています
孤独〜罪悪
心に訪れる
突然の翳りは
全てを落胆させ
破壊に導く
自分ではどうすることもできず
起きてしまった事実の重さに
己を取り戻す
暗闇の穴に落ちてしまったら
人の手によって引き上げられなければ
どんなに足掻いても
出てくることはできない
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幸福
たくさんの出逢いがあり
得ることの楽しさを知り
与えることに充実感を得る
生まれたことに感謝することができ
生きることの価値を見出す
幸福感を知らなければ
自分を幸福感で満たすことはできない
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