「みんながそうしていると思っていない? 実はみんなしていないんだよ」
どうも私は 肩に力が入ってしまうらしい 理想を掲げては それにより近づこうともがいてしまう 自分の力が及ばないことにも気がつかず ただ無心に登りつめようとしている
いつものように友人に愚痴をこぼしているときの出来事 「無理なことを望んで そうできないことを悲観している そんな必要まったくないと思う」 言われたことは納得できるのに 少しも変われない・・・いや 変わろうとしない自分がある 変わりたくて 変えたくて話をしているのに また元居た場所に戻ってきている まわりを追い詰め 自分も苦しいのに なおも続けている
何なのだろうか
このところ 大切なことが自分に欠けているような気がしてならない 知らずに人を傷つけたり 思いやりに欠けていたり 気遣いを怠っていたり・・・ 「私は おかしくない?」 何度も人に確かめたりしている自分の姿がある まるで迷路に入って 出られなくなったような気持ち 下ばかり見てぐるぐるさまよい歩いていて 上を見上げると 私に出口を教えようと こっちこっちと 声をかけて手を差し伸べてくれる人たちがいる
「わかっているけど ここから出られないよ 私には下しか見て歩けないから 上を見ていたら 壁にぶつかってしまうから 危ないもの」
生きている間には 何度かこんな気持ちになるのだろうか 生きてきた自分に ここまで来たけれど これでよかったのかと投げかけたくなり 今の自分に 今立っている場所は どんな眺めかと尋ねたくなり これからの自分を どんな風に演出していこうかと悩む・・・
凝り固まりたくない 柔らかく生きていたいのに どうしてこんなに 頑固な生き物になってしまったのか 早く何とかしないと 早く自分を知って 自分を見つめないと・・・ 何かに急かされて 焦らされて 見えない出口に向かって ひたすら歩いている
瞳が曇って 本質を隠してしまった
享受
頑張らなくてもいい
それはいったい
どう生きることだろう
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