三楽の仕事日記
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2011年06月30日(木) 基礎ができていれば

 小学校訪問。今日も校長先生から味わいのある語り口での経営方針を聞き、学ぶ。

 この猛暑だ!へたって授業から異次元に移動している子どもがいてもよさそうだが、見あたらない。扇風機もエアコンもない教室でかなり高い室温だが、子どもたちはいたって元気。「日頃から授業に臨む姿勢がきちんとしつけられているからこそです」と感想を述べた指導課長。まったくの同感。

 昨年度から「各教科と関連づけた道徳教育」をキーワードにして歩み始められたこの学校。学校評価では、教師の確かな意識改革をとらえることができたとのこと。興味深く報告を聞いた。僕はその意識改革は、授業における「教師のつなぎ言葉」に表れてくるのではないか、それらを意図的に共有化したらどうかと提案。

 今日も印象に残る授業がいくつかある。以下はその中の一つ。
 
 指導内容の細分化による的確な短い説明と指示で、実にすっきりした授業。
 低学年の子どもたちが手を膝において、前のめりになって教師の話を聞いている。
 まるで子どもたちが一つ一つの説明や指示をゴクリゴクリと飲み込んでいるような感じだ。
 また、子どもたちの自然な反応がとてもいい。
 「へえ〜」「あ〜あ」「色が変わったよ」「早くやってみたい」
 こうしてつぶやいている。「大きな声で私に注目してよ」というような声ではなく、ごく自然に。 
 こうした子どもたちと教師の営みに、この教室には爽やかな風が吹いているようだった。
 
 どのような授業であっても、説明や指示が皆無なんていうのはあり得ない。
 説明力や指示力(このようなことは言わないかな)は、授業力の中でも基本の力だ。
「基本ができていれば、これだけの授業となる」と改めて教えてもらった次第だ。

 ***

 年次懇親会に出席。今日の挨拶では、どのようにして自分を磨いてきたかを話す。「俺は弱い、俺たちは強い」という言葉をキーワードにして、一人での学びではなく、仲間といろいろな会を作って学んできた歴史を語ってしまった!長すぎた、反省。

 みなさんからは様々な情報をいただいた。グループウェアのよさを語っていただいた方、「さっそく付箋紙による授業参観&検討会をやってみました」という方もあった。付箋紙検討会では、僕が初めて試みた時と同じ悩みを持たれ、その相談もいただいた。それならば、こうすればいいと体験談を話すこともできた。少なからず、僕はお役に立てていると思えることがあって、うれしい限り。今日もとってもいい1日、皆さんに感謝するばかり。



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