三楽の仕事日記
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2011年06月23日(木) お見事な授業

「お見事な授業でした」
本日は小学校訪問。ある授業(小学校2年生・音楽)を見終えて、思わず発した言葉だ。
近年見た授業の中で一番の授業だった。
教室に入った途端、子どもたちの授業への意欲に圧倒された。
実によく活動する子どもたち。反応をする子どもたち。
級友の言葉もよく聞いている。
先生が指示や発問を始めると、ぴたっと口が綴じる。
もちろん視線は先生の方へ。

ペア対話の場面。
お互い、椅子をさあっと向けて、顔を見てしっかりと話す。
終わった途端に椅子を元に戻して、指示通り発表の準備をする子どもたち。

最後のペア対話では、授業の振り返りシートに書いた感想を相手に見せながら
相手を見て話すように指導がされている。
書いた文章に目を落として読み上げている子どもは皆無。

授業テンポも、今の子どもたちにピタリとあっていて、見ていても気持ちがいい。
教師と子どもの息があった45分間。

最初はあまり口が開いていなかった子どもが、時間が経つにつれて開き具合が大きく変容していく。
その子どもは振り返りシートに「しっかりできた」と書き込んだ。
表情は実に明るい。心の内がよく伝わってきた。

けっして特別な授業展開がされているわけではない。授業の原理・原則に則った授業だ。
「一時に一事の指示」
「指示・発問は短く」
「指示は全員に」
「指導内容を細分化」
「空白の時間なし」
「指導の途中で何度か達成率確認」
など、「当たり前のことを積み重ねると特別になる」という典型的な授業。

他の授業での感心したシーン。
教師のテンションが適度であるために、子どもたちがとても落ち着いている。
すっと手があがる、
指名を受ける、
ごく自然に語り出す、
他の子どもは顔を向けてその話を聞く、
友だちの意見を聞いて
すっと手があがる
このような状況を見て「しっとりした授業」とメモした学級もあり。

この学校では、研究テーマが昨年度から「キャリア教育」。
1年目の成果は、例えば指導案に「キャリアの視点」という項目が入れられている点。
僕の持論は、キャリア教育の視点からこれまでの教育活動に光を当てることが重要だということ。
そのままズバリキャリア教育と言える教育活動がいくつかあるはず。
例えば、グループで協力して取り組むことだって「キャリア教育」の一環だ。
それを意識して取り組むかどうか、まさに教師の意識の問題だ。
この学校では、そのような方向ですでに歩み始めている。

学校概要プレゼンに感心したり、環境整備のよさにうなったり。
おかげさまで、今日もとても良い1日になった。


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2008年06月23日(月) ICT活用による元気な学校づくり
2007年06月23日(土) 教科調査官の話を聞きながら
2006年06月23日(金) ヒントをもらう
2005年06月23日(木) 久しぶりの職員会議
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2003年06月23日(月) 試験前の授業