三楽の仕事日記
DiaryINDEXpastwill


2006年12月23日(土) 今年もおもしろかったGC研究会

 今日は「明日から使えるGC研究会本大会」。愛知教育大学附属名古屋中学校へ。

 9:00、到着したときには、すでに附属中の先生方が会場準備を進めていただいていて、ありがたい限り。事務局の長江さん、15名という学生さんらと機器の準備や仕事分担など。

 9:45から本大会のメインでもある模擬授業のリハーサル。ここの仕切は自分の役目と思い、参加者の皆さんに各地区の授業意図がはっきりと伝わるように、いくつかの指示。発問や指示には当然その教師の授業観が出てくる。あらためて模擬授業で教師力向上ができることを実感。ただし熱が入りすぎないように自己セーブ。授業者の色を消してしまって申し訳ない。ギリギリまでリハーサル。

 13:00研究会開始。司会は事務局の長江さん。それぞれのセクション説明は僕。始めは附属の提案授業を振り返るコーナー。飯島さんから、特殊から一般への授業を構成した意図、その授業の実際を報告してもらった。

 次に各地で実践した授業の理想形を模擬授業。生徒役の学生さんもよく意図をとらえてくれて、小牧、川崎、静岡、附属とも、授業者の思いがよく伝わる模擬授業となった。教え子である小牧の成瀬さんが授業をやる姿を見て、その成長ぶりがうれしかった。川崎の筱岡さんはとても味のある授業を、静岡の武藤さんは数学観がよく伝わる授業を、附属の北原さんも主張がよく伝わる授業を見せてくれた。演出家として満足いく4つの模擬授業。

 続いて、コーディネータ大西さんによるパネルディスカッション。各地区対立姿勢を鮮明に出して、予想通りにエキサイティングな展開。参加者から支持を受けた地区は、小牧>川崎>静岡>附属の順。その理由を発言してもらうことで、さらに深い協議へ。より熱を高めようと僕は「川崎実践の流れは確かにおかしいです」と発言。つかさず馬場先生から逆襲。これがおもしろい。そして心の中では、いつ塩崎さんの光ヶ丘中実践を出そうかとタイミングをねらう。

 話は徐々に自分の方へ(笑)。大西さんから「川崎実践を否定した玉置先生、ここまで話を聞いていかがですか?」と問いかけあり。最大のチャンス。「確かに大学生の皆さんまであのような反応をされると私の負けですが、あの事実を活かした素晴らしい実践があるのです」と塩崎実践を紹介。塩崎さんにプレゼンを急遽してもらって、光ヶ丘実践を予定通り舞台へ上げる。さらに様々な観点から論議。

 そして再び参加者のみなさんに支持する実践調査。その結果、僅差だけど、光ヶ丘中>川崎・静岡>小牧>附属という順に。馬場先生からは「プレゼンのうまさと模擬授業を実際にやっていないからだ」という、またまた厳しくもおもしろいご指摘。飯島さんからは「後出しジャンケンは得」というコメントをもらう。本当におもしろく、質の高いパネルディスカッション!大西さんの采配、登壇メンバーの明確な主張、そして馬場先生の鋭い目とコメント力がなせたパネルディスカッションが終わった。

 最後は飯島さんのミニ講演。「この連続授業研究会から見えたもの」。GC開発者として、数学者として、教員を育てる大学人として、この研究会の仕掛け人の一人として、とても良い話をしていただけた。

 今日も充実の1日。あと大きなイベントは25日のIT活用研究委員会発表会。情報モラルの模擬授業と岡山の高橋さんにお願いした「メディアとのつきあい方学習ワークショップ」。


2005年12月23日(金) 第3回明日から使えるGC活用研究会
2004年12月23日(木) プロジェクト会議出席
2003年12月23日(火) こまきみらい塾打ち合わせ