三楽の仕事日記
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2006年01月18日(水) IT活用教育と著作権フォーラムに参加

 ホテルから幕張へ移動。メディア教育開発センターへ。フォーラム「IT活用教育と著作権」に参加。その前に10:00堀田研究室訪問。わずかな時間だったが、今後考えている光ヶ丘中の姿を話したり、堀田先生が目指してみえるIT活用研究について聞いたりした。有意義な訪問となった。

 10:30清水センター長の挨拶に続いて、早稲田大学の白井総長からの「IT活用教育への取り組みについて」。eラーニングはここまで来ているのかと驚き。コンテンツづくりは当然外部委託。早稲田・・・(株)という会社名にもびっくり。注目しておきたいのは、ネットでの学びを支えるのには教育コーチの存在が不可欠。その養成が難しいという話。やはりどんなにITが進んでも人の存在は欠かせないということだ。

 11:30文化庁文科省著作権課長の甲野さんから、著作権に関わる委員会での検討事項などを聞いた。僕は思い違いをしていることを知った。著作権についてはかなり確立していると思っていたが、ここのところの急速なネット利用拡大で、今後明確にしていかなければいけないことが多々あるということ。フロアからも「なぜその分野が委員会で話題にならないのか。不思議だ。皆さんにはもっと勉強していただいて・・・」と厳しい意見も出る。いずれにしても著作物の教育利用においては、かなり理解が進んでいると感じたが、ネットがからんでくると極端に制限されるということ。当たり前なのだけど、その当たり前をあらためて痛感した。

 午後はパネルディスカッション。テーマは「IT時代における教育分野の著作物の利用について」。特に注目したのは企業内教育においては、かなりeラーニングが進んでいるということ。時間の確保、研修コストの削減、反復練習、学習状況の把握など良いことが多い。ここでも対面教育は外せないという報告もあり。やはり直接、人から学ぶことは外せないということ。またIT活用教育における著作物の利用について許諾が必要となるラインがしっかり分かったことは収穫。有線と無線で違いがあるのも知らなかった。もっともこの違いは近いうちに改善されるらしい。想定していなかった時に決めたことがそのまま残ってしまったということなのだろう。

 思い出したのが、本校を視察される他県の先生から「我が県は○○は手書きしか認めていないので、このシステムは使えません」というご意見。僕がいつも聞くのは「なぜ手書きしかいけないのですか」ということ。そして返ってくる答えはいつも同じ。「昔からそうなっているので・・・」。ITが普及する前に決めたことがそのまま残っているだけじゃないのかなあと思うのは、僕だけだろうか。

 パネルディスカッションの内容は確かにいい。しかし最初の提案は「一人持ち時間10分」という指示なのに、5人とも5分〜10分間ほどの延長。コーディネータの指示は守るべき。コンパクトにまとめた方がよく伝わるのに。聴衆反応をとらえるのも大切な情報活用力。

 京葉線で東京へ出て名古屋へ向かう。新幹線の中で「数学教育」の原稿書き。帰宅。

 昨年暮れに開催された「教師のためのデジタル仕事術セミナー」の様子が、学びの場.comに掲載された。小咄で大笑いしてもらって一気にテンションが上がったことを思い出す。

 スカイさんから賞状が届いた。「SKYMENU Watching Eye 活用コンテスト」に応募したご褒美。佳作をいただいた。もうすぐ僕の作品もアップされるとのこと。他にどのような作品が並ぶのだろうか、これも楽しみ。


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2003年01月18日(土) 平成15年度の教育構想