三楽の仕事日記
DiaryINDEXpastwill


2005年11月22日(火) GC活用研究会&CECタブレットPC実践授業

 いよいよ当日。20日の地域ふれあいフェスティバルで校内にかなりの埃。階段掃除をしていたら、「校長先生は先生の仕事をしてもらえばいいですから・・・」と声をかけてもらう。全校生徒に清掃の呼びかけも入る。

 朝の打ち合わせで、今日の研究会の意義を確認。こどもたちへ校長の思いをこう伝えて欲しいと具体的に依頼。

 予想以上に人が多くなることが分かって、昼食場所も急に追加。PTA渉外部さんのお助けで、受付も休憩場所も昼食場所もあっという間に準備完了。机の移動をしていたら、ここでも「校長先生の仕事をしてもらえばいいですから・・・」と一声。「今はこういうことをしているのが一番落ち着くのです」と(笑)。

 9時すぎには続々とみなさんが来校。70部用意した資料もあっという間に底をつき、増し刷り。
 
 9時15分から日程説明。挨拶の中で「あいさつカード」に触れ、子どもたちをぜひ育てていただきたいとお願いする。

 2時限目、3時限目、4時限目、5時限目と日程通りに進行。4時間目の石川さんの数学授業は格別な思いで見る。考えることは、当然、5時間目の自分の授業。こうして、ああして・・・と思い浮かぶが、まあここまできて、あがいてもしかたない。

 授業5分前から話し始める。3の4では「道徳の授業」が1回。その話題から入る。元生徒会役員に「光ヶ丘中はこういう学校だと全国の先生に紹介して」とふる。校長として、とてもうれしい言葉が続く。調子に乗って「校長先生はこういう先生ですと紹介して」と男子生徒へ。もちろん僕に気をつかった紹介をしてくれて握手。

 授業開始。最初に自分がねらったのは「辺BC上に点Dをとり」という一文。3年生なら当たり前なのかもしれないけれど、これだけの文で点Dは実はBでもCにおいてもいいことを強調したかった。しかし、子どもからそれらしい雰囲気は感じられず、次のステップへ。

 「△ADEをC側につくる」という解釈。ある子どもに書かせたら「?」という図。これではと思い、怪訝な顔をしている子どもを指名。修正ができ、題意もとらえられたと判断して、次のステップへ。

 「点Dをいろいろなところにとると、当然、点Eもいろいろなところに出てくるね」と最初にこだわったこととつなぎ、いよいよ点Eの予想活動。机間指導で子どもたちの予想をとらえて、意図的指名。6つほどのパターンが出た。
実はこれが予想外。こんなにも分かれると思ってもみなかった。さて、どうしたものかと悩む。でも子どもたちの表情を見ていると、ちょっとした話し合いで、とんでもない予想は排除できそうと判断。「GCで答えを見ることもできるけど・・・」と言いながら話し合いへ。

 点Eの位置の限界が出て、ようやくGCで点Eの集合を見る。やはり直線でだったと明言し、「どのように考えたらだれもがなるほど!直線と納得するのだろうか。そこを考えて欲しい」と発問。

 すでに時間はかなり経過していたが、自分としてはしかたがないと判断。時間オーバーのチャイムが鳴ったが、「みなさん。このまま授業を終わっていいですか」という卑怯な手を使って授業続行。「BCが直線だから点Eも直線に動くから」「それでは分からない」という子どもの会話を拾って突破を試みるが、なかなか。子どもは本当によく頑張ってくれた!

 検討会では自分自身の手応えとみなさんの反応の違いにとまどったが、なるほどそのように解釈できるのかという意見も多数あって、12月23日がさらに楽しくなってきた。ビデオもできるわけなので、「このとき僕は何を考えたか。どうしてこうしたのか」を整理して研究会に提出してみようと思う。言い訳になってしまうかな(笑)。

 校長室で相馬さん、飯島さん、大西さんから数学科の授業指導を受ける。貴重な話も聞けて、今回の研究会の開催決定は間違っていなかったと満足。最終参加者は103名。ものすごい数。これをきっかけに学校全体が活気づき、今日よりも明日、明日よりもあさってと、恒常的により良い授業づくりに挑戦する学校にしていきたいという思いは、さらに強くなった。それにしても、正直、疲れた。あまりにも大きなイベントを重ねすぎた。

 子どもの授業感想を見る。みんなとてもうれしいことを書いてくれた。校長に気を遣ってくれたなと思いながら、じっくり読む。「頭が痛くなるほどよく考えました。考えているうちにだんだん・・・」といった言葉を読みながら、一生懸命に課題と格闘してくれた子どもたちのあのときの表情を思い出す。授業者だからこそ味わえるこの気持ち。もっと良い授業ができていれば・・・と後悔も出てくる。

 格別お世話になった方々へお礼の電話をいれて帰宅。〆切が過ぎた原稿に向かうが、今一歩進まず。「ごめんなさいメール」を送って横になる。明日は第63回小牧落語を聴く会。三三とたまの東西落語。気持ちが今一歩高まらないまま、横になる。


2004年11月22日(月) 千朝師匠からの特別講義
2003年11月22日(土) 寒い1日